2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
4月12日放送の第13話「帰蝶のはかりごと」放送後の感想まとめ記事です。
明智十兵衛光秀(長谷川博己)の頭越しに美濃斎藤家の内紛は深まり、守護・土岐頼芸についた高政(伊藤英明)は父・道三(本木雅弘)との確執を深めます。
「息子よりも婿どの」と考えを改めつつある道三に、すかさず夫の立場で応戦する帰蝶の働きが鮮やかな13回でした!
前回(第12話)の感想はこちら。
大河ドラマ「麒麟がくる」第12話の感想
ネタバレ注意!
「麒麟がくる」第13話視聴率
大河ドラマ「麒麟がくる」第13回の平均視聴率は15.7%でした。
前回比+1.1%、15%前後の安定推移を継続しています。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第13話を見た視聴者の感想
正直すぎる十兵衛、父バッシングのみの高政
道三「正直に申せ。わしが嫌いか」
十兵衛「どちらかと申せば嫌いでございます」
アカン。
十兵衛に面と向かって「嫌いです」と言われたマムシ🐍さんは心なしかしょんぼり(´・ω・`)してたけど高政にお前呼ばわりされたり、真の父上がいないと言われた時、あまり怒ってない感じがするのは気のせいかのう??
美濃国内での内戦の機運が高まり、母の薙刀の稽古、新妻・熙子(木村文乃)の心配をよそに部屋にこもってしまった十兵衛光秀(長谷川博己)。
ついに意を決して、斎藤利政こと道三(本木雅弘)に直談判します。
「殿と一戦交えるべきか」とまで迫り、「どちらかと申せばキライ」と白状する率直な十兵衛には若干笑えました!
しかし恩も忘れない十兵衛に、道三も腹を割って「戦をするつもりはない」と国衆の覚悟を問うただけだという道三。
正直この2人が親子だったら、きっといい関係になっていただろうなぁと感じてしまいました。
高政……利政の衣装との対比でもわかるとおり、ほんと秀才タイプの、真面目で素直ないい人なんだと思う。利政と母と頼芸の間でぐちゃぐちゃにされている姿が見るに堪えない。これは煮詰まる(しくしく)
あの場面で高政は「父を失った」だけじゃなく、母をも失ったんだな…
深芳野からすればたまらないよな。自分の愛する夫と息子が実の父親が誰かで争っているのを目の前で見ているのだから。
しかしながら、実の息子・高政(伊藤英明)の方は早速鷺山の土岐頼芸を総大将に掲げようとして、「鷹全羽死亡」という圧力におののいた頼芸に逃げられてしまいます。
気が狂ったかのように父親を「オマエ」呼ばわりして掴みかかる高政は気の毒でしたが、道三に「言葉は刃物ぞ」と戒められ、策略のできない器の小ささが見えてしまいましたね。
母・深芳野(南果歩)に叩かれ、父には「家督を考え直す」と言われ、さんざんな様子が気の毒でした。
初登場、藤吉郎
今回見参の藤吉郎殿は15才くらい。すでに女子に真っ先に声をかける男子に成長済のご様子。駒ちゃんはサル系男児に好かれるのね。
藤吉郎さん文字読んでもらうのにお爺さんの東庵先生はスルーしてわかいおなごの駒ちゃんにぐいぐい寄っていくし確かに将来の殿下だなあって
藤吉郎さんが予想以上にウキウキしてたもんだから最後の方本物のサルに見えてしまった(錯乱)
「尾張の最下層の農民」という設定で、お駒(門脇麦)や東庵先生と関所ですれ違った藤吉郎(佐々木蔵之介)。
まだ字が読めない陽気な行商人という感じでしたが、朗らかで愛嬌があるところは今から「光秀と対局」という要素が見えていました!
長谷川博己とは違うイメージながら同様に活舌がよく、口調でカラッと陽気な演技を見せる佐々木蔵之介は、サルこと藤吉郎にうってつけですね。
快活な様子は年齢不詳の若々しさでいいのですが、何だかニホンザルまで登場したのは、ちょっと猿に寄りすぎの演出に思いました。
マムシの娘・帰蝶
あーーホントにおもしろい!
今日はもう、帰蝶さまと藤吉郎が最高すぎて主役の陰が薄かった…(笑)
今回は十兵衛よりも、斎藤家の親子対決がメインだった。生真面目に正面衝突する高政と、外連味たっぷりに夫をプロデュースする帰蝶。蝮のやり方を継いだのが、嫁に行った娘の方だったというのはなんとも皮肉な話だわ。
自分宛てに手紙来て
「会おう🎵」
て書いてあるのを
殺されるかもしれない
て勘ぐらなきゃいけない世の中
やだなぁ…
父・信秀が亡くなって以来、今川勢は勢いづき本家分家がしゃしゃり出たり、家老の平手が切腹したりと八方ふさがりの信長(染谷翔太)。
「身内ほど頼りにならぬものはない」と嘆いているところに、舅・斎藤道三から対面の申し込みが入ります。
悩む信長を「断られれば臆したと取られ、私は美濃に戻らねばなりませぬ」と奮起させ、一計を案じた帰蝶。
信秀と懇意にしていた伊呂波太夫(尾野真千子)に連絡をつけ、砂金を積んで頼みごとをします。
鉄砲もちの根来衆(僧侶由来の傭兵)を300人以上かき集め、勇壮な隊列を組ませるという壮大な演出です。
今回もおもしろかった。
許容範囲のフィクションと、おさえるべき史実が良いバランスをとっている。
道三さんの“えげつなさ”に震えたと思ったら…
帰蝶さんは、ある意味その上をいく“えげつなさ”で、ちびりそうになる。
砂金パラパラからの「ニヤ」は、マジで怖かったぞ!(^^;
信秀パパに真意を直接聞きに行った帰蝶様を見て、できる人好きと思っていましたが。
今回の、今度こそは父のいいようにはさせない!と言わんばかりの闘志がみなぎった帰蝶様、最高だな。
信長の方は帰蝶に勧められていつも以上に「うつけ」ぶりを演出し、フンドシ丸出しに「バサラ一直線」という感じの派手な着物といういでたちでした。
この帰蝶の策略は見事に当たり、十兵衛の目の前で「影武者などだったら考えがある」などと言っていた道三も、驚きを隠せない様子でした。
これは帰蝶が「父とのいくさ」に勝利したとみて間違いないですね!
付き添うでも内助の功を誇るでもなく、落ち着いて城でお茶を飲んでいた帰蝶の様子は「さすがマムシの娘!」という感じでした。
次回(第14話)の見どころ
第14回「聖徳寺の会見」では、ついに道三が婿・信長を認め、高政を家督から外す算段をつけることになります。
信長への援軍や母親・深芳野の死を挟み、いよい斎藤家父子の内紛が表面化するのですね。
また同じ身軽な人物でも、藤吉郎だけではなく菊丸の方も駒と合流する流れで登場する様子です。
竹千代付きの忍びであるとだけ判明した菊丸の素性がもっと見えてくるでしょうか。
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想を、こちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」総集編(1)「旅立ち」の感想
- 「麒麟がくる」総集編(2)「動乱」の感想
- 「麒麟がくる」総集編(3)「誇り高く」の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜の本放送を見逃しても大丈夫!
オンエア済みの放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
ネットの動画配信サービスを利用すれば、「麒麟がくる」を視聴することができます。
「麒麟がくる」のフル動画は「Amazonプライム・ビデオ」で視聴できます。
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配信中の「麒麟がくる」キャスト出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ。
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
本木雅弘 出演作品
- おくりびと
- シコふんじゃった。
伊藤英明 出演作品
- 陰陽師
- WOOD JOB!
間宮祥太朗 出演作品
- 半分、青い。
- べしゃり暮らし
木村文乃 出演作品
- 羊の木
- ピース オブ ケイク
川口春奈 出演作品
- にがくてあまい
- しろときいろ ~ハワイと私のパンケーキ物語~
南果歩 出演作品
- サクラサク
- 葛城事件
堺正章 出演作品
- 無理な恋愛
門脇麦 出演作品
- 二重生活
- 世界は今日から君のもの
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
西村まさ彦 出演作品
- 家族はつらいよ
- ラヂオの時間
佐々木蔵之介 出演作品
- 清須会議
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まとめ
帰蝶が夫・信長の立場に立って父親に戦をしかけた「はかりごと」。
見事に図に当たって、道三は信長の度量と裕福さを称賛してくれそうな見込みです。
しかし、帰蝶の知らないところで兄・高政と道三の仲は険悪になっています。
今回の土岐頼芸の逃亡や信長の好評価をキッカケに、もはや崩壊寸前となる斎藤家と、十兵衛の今後や苦渋の決断が心配です。