2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
9月20日放送の第24話「将軍の器」放送後の感想まとめ記事です。
開始早々に将軍・足利義輝(向井理)が華々しく散ってしまい、暗い成り行きで始まった第24回。
義輝の死を受けて明智光秀十兵衛(長谷川博己)は越前を飛び出し、一方義輝の弟・覚慶法師(滝藤賢一)は急きょ武家政治の表舞台に引きずり出されます。
「死にとうない」と真っ当な本音を漏らす覚慶が受け入れられない時代をしみじみ恐ろしく感じてしまいます。
松永久秀(吉田鋼太郎)や朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)の思惑、近衛前久(本郷奏多)の悩みも丹念に描かれていて、戦国大河らしい一幕でした。
前回(第23回)の感想はこちら。
「麒麟がくる」第23話「義輝、夏の終わりに」の感想
ネタバレ注意!
視聴率
「麒麟がくる」第24話「将軍の器」の平均視聴率は9/23(水)に発表されます。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第24話を見た視聴者の感想
刹那…儚すぎる義輝の死
まさかのオープニング前に義輝さん死んだ😰
なるほど、義輝のテーマの一つが「儚さ」だったから畳に名刀をやらなかったし、囲い込みは畳じゃなくて障子にしたのね
確かに質感的に畳より障子のほうが儚さを感じられる
向井義輝さま、登場から最期まで、紫のお召し物と烏帽子が似合う、美しく哀しげな将軍だった。剣の腕も立って父上の教えを最期まで守り、麒麟を呼ぼうと誠実に職を全うしようとしていたのに。
ネットの芸能ニュースでも『アバン死』(本編前プロローグでの死去)だと取り上げられている将軍・義輝(向井理)の最期は、確かに殺陣シーンながら美しかったです。
三好一族の討ち入りを察していたかのような義輝でしたが、武装せずきらびやかな着物で抜刀して応戦、衣装の反射具合と真っ白な障子で三方から囲まれて討ち死…という、映像的にも見とれてしまう儚さでした。
悲報を聞いた明智光秀十兵衛(長谷川博己)は「何故じゃ!」と叫び、越前を飛び出すことになるのですが、セリフ的には「やっぱり!」でも良いような気がしますね。
ともあれ、三好三人衆(三好長逸・三好宗渭・岩成友通)の謀反は日本を大きく揺るがします。
動き出す松永久秀、思惑がある朝倉義景
#麒麟がくる
大和では久秀公が十兵衛が来る事を見越していた
最早十兵衛も鉄砲を手にした時喜んだ青年ではない… pic.twitter.com/bNmRJL4XCQ— さんぽのおとも (@acoyocco) September 20, 2020
毎回話が終わる度に、早く続きが観たいと思わせる“麒麟がくる”。光秀はもちろんのこと、その他の武将達のイメージがかなり変わったなぁと感じる。
十兵衛と久秀の関係見てると、信長を殺した理由の一つに久秀があると思える
久秀公が将軍の必要性を語った後に太夫の武士不要論
下から見たらそうなんだろうけれど関白殿その意見に振り回されるのか…
義輝の死は、少なくともドラマ内では松永久秀(吉田鋼太郎)の本意ではなく、大和の多聞山城に飛び込んできた十兵衛に久秀は火種のついた鉄砲を渡し、自分に向けさせます。
覚慶(滝藤賢一)に弔意を表したり十兵衛に「幕府あっての我らだ」と言ったり、誠実さが見える久秀の心情は、何だか従来のイメージを覆すような描かれ方ですよね。
久秀は息子・久通に家督を譲って当時推定57歳、三好家に深く食い込んでいた時期とは違って「義」を重んじるようになっていたということでしょうか。
最も、十兵衛が庭に発砲して落ち着くや否や、朝倉義景からの『覚慶法師を見極めろ』との書状を持ち出すあたり、やはり腹黒くもあります。
義景の方は越前を守りつつも京への足掛かりを図りたい様子、感情的になっていた十兵衛は見事に転がされ、覚慶に会いに行くことになります。
十兵衛、覚慶と対面!鑑定結果は?
初めて会った人間に「死ぬのが怖い」と正直に告白できるのって結構大物だと思うんだけど。人って結構、虚勢はりがちでしょ
誰もが覚慶に「将軍の器」を問うけど、器たらんと志した義輝様をみんなして見捨てた後だから「軽い御輿が欲しいだけのくせにぃー」と思っちゃうの、よくないな。
思惑外れて途方に暮れる朝倉氏
明智光秀が朝倉義景に「覚慶は次期将軍の器にあらず」って言ったの「この人は見込みがあるからお前なんかに引き取らせてたまるものか」というつもりで逆のことを言ったのだと思ったのだがどうなのだろう。
十兵衛はそなたどう思う?て聞かれてばっかりでそのたびに真面目に深刻に考えて。という場面が多い気がするんだな。聞かれて問われて考えて考えて考え抜いて・・・そして行き着く先が“ときはいま“になるのかと思うと😭
野心が見えてきた朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)がガッカリしたことに、覚慶と対面を果たした十兵衛の答えは「覚慶は将軍の器にあらず」というものでした。
「死にとうない、人を殺すなど思うだけでも恐ろしい」とつぶやく覚慶を「武士の長には向いていない」とみなしたのですね。
しかし、三淵藤英(谷原章介)・細川藤孝(眞島秀和)兄弟から「還俗は決まっている」・「お支えするしかない」と無理に担ぎ出されつつある覚慶に対し、いたわりの気持ちが湧いたのかもしれません。
ともあれ、旧義輝派(?)の動きは三好三人衆の強引さに負けてしまい、関白・近衛前久(本郷奏多)によって「次期将軍は義栄」と奏上されてしまいます。
次回の見どころ
第25回『羽運ぶ蟻』では、覚慶法師が還俗し足利義昭として十兵衛と再会することになりそうです。
大きな蝶の羽を運ぶアリに、義昭は何を感じ取ったのでしょうか。
また予告によると、ついに織田信長(染谷翔太)より十兵衛に「ワシに使える気はないか」との誘いかけが入ります。
隠居同然だった明智家当主・十兵衛が脚光を浴びる時代の到来ですね!
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想をこちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第1回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第2回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第3回の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜の本放送を見逃しても大丈夫!
オンエア済みの放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
ネットの動画配信サービスを利用すれば、「麒麟がくる」を視聴することができます。
「麒麟がくる」のフル動画は「Amazonプライム・ビデオ」で視聴できます。
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Amazonプライム・ビデオ
とは、通販大手のAmazonが提供している動画配信サービス。
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そんなAmazonプライム・ビデオのメリット/デメリットをまとめてみました。
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Amazonプライム・ビデオのデメリット
「麒麟がくる」キャストの出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ。
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
間宮祥太朗 出演作品
- 半分、青い。
- べしゃり暮らし
木村文乃 出演作品
- 羊の木
- ピース オブ ケイク
堺正章 出演作品
- 無理な恋愛
門脇麦 出演作品
- 二重生活
- 世界は今日から君のもの
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
吉田鋼太郎 出演作品
- おっさんずラブ
- 死命 ~刑事のタイムリミット~
ユースケ・サンタマリア 出演作品
- なぎスケ!
- 踊る大捜査線 THE MOVIE
向井理 出演作品
- アキラとあきら
- 永遠の0
谷原章介 出演作品
- 血の轍
- マグマ
佐々木蔵之介 出演作品
- 清須会議
- 超高速!参勤交代
眞島秀和 出演作品
- CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
- アンフェア
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まとめ
「死にとうはない…人を殺したくない」という覚慶の心は、武士以外の立場で見れば当然のことですが、平和を願う十兵衛から見ても「将軍の器」とは思えなかったのですね。
リベラルな伊呂波大夫とは違い、四角四面の武士・十兵衛です。
三好方は「義輝から遠い将軍」ということで義栄を将軍としましたが、一方の三淵・細川の兄弟も「義輝の弟だから」としか覚慶(義昭)を見ていない様子、戦国らしい世知辛さですね。
しかし義栄は将軍就任後も上京せず、奇しくも義輝と同い年の30歳で死去する様子、歴史のうねりは止まりません。