2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
3月29日放送の第11話「将軍の涙」放送後の感想まとめ記事です。
織田家が対今川家との戦でどんどん分が悪くなる中、明智十兵衛光秀(長谷川博己)は何の因果かあちこちで苦渋をなめることになります。
まるで中間管理職のようだった段階を通り過ぎ、「正しい者が馬鹿をみる」を地で行くような気働きを見せる主人公。
そんな十兵衛に、称賛の気持ちと将来を暗示するようなザワザワしたものを感じる回でした。
漢気あふれる将軍・足利義輝(向井理)の涙も良かったです!
前回(第10話)の感想はこちら。
大河ドラマ「麒麟がくる」第10話の感想
ネタバレ注意!
「麒麟がくる」第11話視聴率
大河ドラマ「麒麟がくる」第11回の平均視聴率は14.3%でした。
前回比-2.2%、15%前後の安定推移になりつつあるようです。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第11話を見た視聴者の感想
今川と織田の人質交換
今川義元は史実通り竹千代を厚遇していますが、それに対してひたすら探るような眼をしてご馳走出されても笑いもしない竹千代役の演技が良くできていました。NHK大河は毎回いい子役を連れてきますね
終盤の義輝様は、麒麟のくる国を願っていた。
そして冒頭の竹千代は、征夷大将軍この国に泰平をもたらした…。
見事な対比だと思いました。
松平竹千代(岩田琉聖)と織田信広(佐野泰臣)が人質交換され、三河の安祥城まで今川家に取られた織田家。
竹千代は晴れて今川義元(片岡愛之助)と対面し、上手く不承不承がにじみ出る感じで「夢を見ている心地」と語っていましたね。
義元の眼光に負けじと目を見張る様子が健気でした!
勢いでは完全に劣る織田信秀(高橋克実)の方は、息子たちと自分自身の体のふがいなさを呪っていました。
息子が3人いる信秀と、立派な跡取り1人に憎まれている斎藤道三(本木雅弘)、どちらも一族を治め切れていない様子が、まさに「戦国」という感じでした。
走り回る十兵衛
真田丸の源次郎は、首都本社勤務のエリートがブラックな環境で右往左往してる感だったけど、麒麟の十兵衛は地方都市本社中規模企業(経費カツカツ)の新人が、出張・出向でうろうろしてるうちに変に人脈ができちゃって右往左往って感じだね!
余計な一言を言うと仕事が増やされる(本能寺ポイント+5)
結局、斎藤道三に使役され「米は出せても兵は出せない」と織田信長(染谷翔太)に頭を下げに行くことになった十兵衛光秀(長谷川博己)。
嫁兼人質の帰蝶の身を案じる彼にとって、信長が帰蝶の膝枕でゴロリとなったのを目撃したのは、嬉しい驚きだったでしょうか。
信長が出した「意外な提案」は、いっそのこと将軍家に「今川vs織田」の和平の仲立ちを頼むという内容でした。
てっきり「斎藤vs土岐」の方かと想像していたのですが、そこは信長、しっかり尾張に利する意見を十兵衛に押し付けるとは、侮れません。
道三がケチなことに関しては全員見解が一致してて草
このように
「~してくれたら、今後はあなたの言うことを何でも聞く!」
などという言葉はあとで取り返しがつかなくなるので使わないようにしましょう
帰蝶にも頼まれて急ぎ美濃に帰りますが…とにかく始末屋の斎藤道三(利政)は「金も口も出さん」、「帰蝶を逃がす手は打つ」と、十兵衛が「ケチ!」と囁くほどのご都合主義です。
困惑した十兵衛は斎藤高政(伊藤英明)を頼り、お飾りともいえる守護・土岐頼芸(尾見としのり)につないでもらいます。
ココで『頼芸→高政:父を倒して土岐家を守る、高政→十兵衛:なんでも言うことを聞く』という怖い約束が取り交わされたのですが…。
斎藤道三はこんな流れをふまえた上で金を惜しんだのか、ちょっと判断を疑いたくなりますよね。
将軍・足利義輝の苦悩
なにこの幕府組の男泣き…
.
_人人人人人人人人人人人_
> た ま ら ん ッ <
 ̄Y^Y^Y^YY^Y^Y Y^Y^Y^Y ̄
将軍による憂いを含みすぎるタイトル回収…
あまりにも美しく、哀しい…
同業他社(アサヒビール)のCMに出ていた義輝の元に、麒麟がくる訳がない(>_<)
部下が一番信用出来ない斎藤家や土岐家、織田家のドロッドロな内情を散々見た後に、「推しは義輝様」の強火担(三淵藤英・細川藤孝)など忠実な部下を持つ清らかすぎる将軍家は眩しすぎて直視出来ない…
将軍・義輝(向井理)と十兵衛の再会は予想以上に辛い状況でしたね。
かつてはきらびやかに本能寺参詣をしていた義輝ですが、現状は三好長慶に都を追われて朽木という地に逃げている最中だったのでした。
以前十兵衛にかけられた言葉を覚えていて、「自分はいまだ麒麟を呼ぶ器量がない」とホロリと泣いてしまう義輝は、なまじ以前ように涼やかな分、さらに悲哀を感じてしまいました。
それでも「今川・織田和睦」のために一筆書いてくれた義輝。
書状を十兵衛が受け取った時には不釣り合いなくらいにBGMは盛り上がったのですが、雪道を帰郷する十兵衛の眼には、やはり涙が浮かんでいたのでした。
どちらも信義を共有したもの同士だからこそ流せる、男らしい涙でしたね。
次回(第12話)の見どころ
第12回「十兵衛の嫁」では、織田家の跡目相続問題と十兵衛の婚儀の2点が話題の中心になる見込みです。
帰蝶が尾張で孤立しつつある信長を懸命に支えているうちに、美濃では微妙に引っ張りだこになっている十兵衛が幸せをつかむ…というわけで、ちぐはぐな状況に十兵衛をド突きたくなる気もしますね。
熙子(木村文乃)の再登場は楽しみですが、自らプロポーズする気になった十兵衛の心境が、気になるところです。
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想を、こちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」総集編(1)「旅立ち」の感想
- 「麒麟がくる」総集編(2)「動乱」の感想
- 「麒麟がくる」総集編(3)「誇り高く」の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜日に放送される大河ドラマを見逃しても大丈夫!
放送してしまった放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
再放送は次の週末に視聴可能です。
土曜午後1時過ぎから地上波で、日曜の朝8時からBS4Kで放送されていますよ。
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
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配信中の「麒麟がくる」キャスト出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ!
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
本木雅弘 出演作品
- おくりびと
- シコふんじゃった。
伊藤英明 出演作品
- 陰陽師
- WOOD JOB!
川口春奈 出演作品
- にがくてあまい
- しろときいろ ~ハワイと私のパンケーキ物語~
高橋克典 出演作品
- サラリーマン金太郎
- 匿名探偵
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
西村まさ彦 出演作品
- 家族はつらいよ
- ラヂオの時間
向井理 出演作品
- アキラとあきら
- 永遠の0
谷原章介 出演作品
- 血の轍
- マグマ
眞島秀和 出演作品
- CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
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まとめ
戦乱の世のやるせなさに涙する将軍・義輝と、それに感銘を受けてやはり涙を流しながら帰郷する十兵衛の、漢気あふれるエンディングでした。
実際皮肉な考え方をするならば、十兵衛すらも義輝を敬いつつも和平の道具としているわけですし、都落ちしている将軍の苦悩は激しいものだったでしょうね。
志ある者ほど貧乏くじを引くように思える戦国時代に、立場を超えて通じ合った2人の涙と「麒麟を呼ぶ」という話が感動的な、第11回でした。