2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
10月4日放送の第26話「三淵の奸計」放送後の感想まとめ記事です。
ネタバレ注意!
1568年、足利
アリに甘んじようという義昭(滝藤賢一)と相変わらずピュアな明智光秀十兵衛(長谷川博己)に対し、苦労人の政治家・三淵藤英(谷原章介)と老練な朝倉家老山崎吉家(榎本孝明)らの粛々とした陰謀が怖かったです。
戦国時代といえども、戦も政変も「鶴の一声」のみで、一朝一夕で動くわけではないということがよくわかる回でした。
前回(第25回)の感想はこちら。
「麒麟がくる」第25話「羽運ぶ蟻」の感想
視聴率
「麒麟がくる」第26話「三淵の奸計」の平均視聴率は10/5(月)に発表されます。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第26話を見た視聴者の感想
煮詰まる越前で、十兵衛を伊呂波太夫が励ます
わざわざ釘刺して貰ってるのに、素直に答えてしまう光秀君…うん、そういう奴だと分かってはいたけどもw
でもって、そのノリで素直にノッブの所に御注進にも行っちゃうんだねえ…世渡りベタにも程がw
だが周囲の方々は、世の中の酸いも甘いも熟知された方々なのだよ…あー、怖いねぇ。
太夫に囁かれ決意する光秀、という構図が本能寺前にもう一度来そうな気がする。「武家同士が殺しあってどちらもいなくなればいい」という自らの希望を実現するために武器商人をやり、関白も光秀も手玉にとる太夫が本当のラスボス?
すでに #光秀ボコボコ事件 のフラグが立っている‼️😣🚩#長谷川博己#尾野真千子 #麒麟がくる pic.twitter.com/dX4lmxXOYs
— エクソシストZ (@shinmikuriya) October 4, 2020
朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)がようやく足利義昭(滝藤賢一)の元服烏帽子親を買って出たのに、一族はまとまらず市場ものんびりしていて、十兵衛(長谷川博己)から見ても上洛の機運は盛り上がっていませんでした。
伊呂波太夫(尾野真千子)もいる祝賀会に招待された十兵衛は、ズケズケと「上洛は論外」だと指摘してしまいます。
SNSでは「十兵衛が酔って無礼に言い過ぎた」と考える意見と「焦れていたので酔いにかこつけて義景をあおったのだ」という説もあるのですが、どうでしょうか。
「朝倉は頼りない」と知っていつつも悩む光秀を、「舟の名は既にお分かりのはず」と、帰蝶の言葉まで持ち出して励ましたのは伊呂波太夫でした。
伊呂波太夫は関白近衛前久(本郷奏多)を足利義栄へ焚きつける発言をしたり、今度は義昭を盛り上げてみたり…と、一体何を考えているのでしょうね。
御所塀にかこつけて「京が平和に潤ってほしい」と願っているように見えたのですが、一筋縄ではいかないキャラクターです。
阿君丸暗殺!三淵が朝倉配下と奸計
三淵さま、なんちゅう奸計だろう。いや史実かどうかは別だけど目的達成のためなら手段は問わないってこれよね。
顔芸込みの”悪い顔”をせず薄く微笑む三淵藤英、まじでこの人には敵わないって思うレベルで怖かった。ゾクっとくる怖さ#麒麟がくる pic.twitter.com/NzCPVIF9Vm
— 兼彌梛 (@End_Kamina0231) October 4, 2020
義昭のために何の罪もない子供を暗殺してその後いけしゃあしゃあとお悔やみに来る三淵、状況が好転しても子供の死に胸を痛める真っ直ぐな藤孝
最終的に殺し合いになるのも分かるわ、この兄弟
麒麟、池端先生作回はこういう生々しい、手段を選ばないえぐさが映えてすごい面白い。
「ドラマだから」という理由からか、あえてセリフやナレーションでは一切触れないまま進んだ、朝倉家嫡男の暗殺劇。
密談などでも目の動きだけでそれとなく『三淵の奸計』を表現していて、ゾクゾクしました。
三淵藤英(谷原章介)が阿君丸毒殺の提案をしたという設定でしょうが、朝倉家の山崎吉家や朝倉義鏡(手塚とおる)も承知の上なのですから恐ろしいです。
こういう話には、ピュアな十兵衛や直情的な細川藤孝(眞島秀和)は加えてもらえないんですよね(苦笑)。
成り上がり者・織田へのプライドもあって盛り上がっていた義景は一気に落ち込んでしまい、ネズミ相手にしょんぼりしている様子が切なかったです。
義昭ついに十兵衛と信長のもとへ
てか「大きな国」が「大きな世」になっちゃってる件は放置でいいんですかいのう…同じ意味のようでかなり幅が広がってやしませんか…
義昭の思いとは裏腹に、行く道は血塗られていくのな
義昭の決心から義景の嫡男暗殺を経て、ようやく一行は美濃へ移動して上洛の準備を整えることに決まりました。
十兵衛も賢妻・熙子(木村文乃)や娘たちといったん別れて義昭に随行します。
一乗谷から京都までは150キロ余りだったのですが、あえて同じくらいの苦労をかけていったん東へ下り、織田信長(染谷将太)の岐阜城に身を寄せるのですから苦渋の選択です。
しかし義昭はあくまで「下々まで平和な世」を望み、信長は「自分の満足する大きな世」すなわち戦で勝ち取る大国を望んでいます。
かつて義輝将軍にすら満足できなかった信長の義昭への態度が今から目に見えるようで、怖いですね。
次回の見どころ
第27回『宗久の約束』では、上洛した十兵衛が堺の茶人で豪商の今井宗久(陣内孝則)と渡りをつける流れが語られます。
大義名分と実利の両方から、義昭と信長の上洛の道筋をつけるのですね。
織田信長は十兵衛の上洛の勧めを聞いて「堺も手に入るか?」とすぐに反応したくらいですから、ここは重要なミッションです。
2人を引き合わせるのはモチロン接着剤役の駒(門脇麦)です。
また、いよいよ十兵衛が岐阜城入りし、さらに藤吉郎(佐々木蔵之介)と行動を共にするくだりも見どころと言えます。
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想をこちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第1回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第2回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第3回の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜の本放送を見逃しても大丈夫!
オンエア済みの放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
ネットの動画配信サービスを利用すれば、「麒麟がくる」を視聴することができます。
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Amazonプライム・ビデオ
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そんなAmazonプライム・ビデオのメリット/デメリットをまとめてみました。
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Amazonプライム・ビデオのデメリット
「麒麟がくる」キャストの出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ。
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
間宮祥太朗 出演作品
- 半分、青い。
- べしゃり暮らし
木村文乃 出演作品
- 羊の木
- ピース オブ ケイク
堺正章 出演作品
- 無理な恋愛
門脇麦 出演作品
- 二重生活
- 世界は今日から君のもの
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
吉田鋼太郎 出演作品
- おっさんずラブ
- 死命 ~刑事のタイムリミット~
ユースケ・サンタマリア 出演作品
- なぎスケ!
- 踊る大捜査線 THE MOVIE
向井理 出演作品
- アキラとあきら
- 永遠の0
谷原章介 出演作品
- 血の轍
- マグマ
佐々木蔵之介 出演作品
- 清須会議
- 超高速!参勤交代
眞島秀和 出演作品
- CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
- アンフェア
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まとめ
ようやく、十兵衛が歴史の表舞台に登場し、足利義昭将軍擁立にむけて張り切る時流がやってきました。
しかし、歴史上の大まかな出来事を知っていると、何だか伊呂波太夫→十兵衛→三淵藤英の流れで、義昭の人生に引導を渡してしまったかのような暗さを感じますよね。
どうみても深くわかり合えそうにない義昭と信長に挟まれてそれでも仲介に励み、十兵衛の眉間のシワは深まるばかり…という感じです。
だからこそドラマチックで、本能寺の変まで目が離せない「麒麟がくる」です。