2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
12月20日放送の第37話「信長公と
ネタバレ注意!
着々と(?)不仲になっていた織田信長(染谷将太)と足利義昭(滝藤賢一)と、ついに義昭の元を去った明智光秀十兵衛(長谷川博己)。
義昭にしてみれば完璧な包囲網を築いたつもりでしたが、あっという間に制圧されてしまった感じで、かなり気の毒でした。
「麒麟がくる」では一般的に有名な戦よりも、独特なエピソードに焦点を当てているようなところがありますよね。
今回登場の『蘭奢待』もその一つで、登場人物の心の機微が、貴重なお香を通して描かれました。
前回(第36回)の感想はこちら。
「麒麟がくる」第36話「訣別」の感想
視聴率
「麒麟がくる」第37話「信長公と蘭奢待」の平均視聴率は12/21(月)に発表されます。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第37話を見た視聴者の感想
義昭将軍の敗北
公方様と光秀様、とても哀しくて何故か切ない再会になってしまいましたね🥺🥺🥺
義昭さまを捕らえたときはこんな顔してた藤吉郎だけど
山崎の戦いのときはどんな顔するんだろう
今までのことを思い出して辛そうな顔をするのか
これからは自分の世だと笑うのか。
麒麟がくるの藤吉郎は野心の塊だけど薄情な奴ではないと思うので
泣きながら笑うみたいな感じだといいな
今週も門脇麦に見入る。滝藤さんとわりない仲というのがまったく違和感ない。賢く、艶もあり、いろいろなものを見てきた諦観も感じさせるすばらしい演技。この年で円熟みがすごい。
信長本人が動く必要もなく、将軍・義昭の信長包囲計画は破綻、義昭は木下藤吉郎(佐々木蔵之介)と配下に捕らえられてしまいます。
藤吉郎の態度は信長の意向を反映してか傲慢で、最後に臣下の礼を見せる光秀とは対照的で、ますます義昭が痛々しかったです。
近江の枇杷庄に押し込められても再起を目指す義昭ですが、駒(門脇麦)からも「将軍をおやめください」と諭されて、立場のない様子でした。
「戦を終わらせるには、戦をするしかない」と、まるでかつての光秀のようなことを口走るのですが、自分の身すら守れない義昭が言うと絵空事感が増してしまいます。
こんな義昭ですが、なんと1597年までと当時にしては長生きし、晩年は秀吉とも貴人として親しむそうで、まだまだ出番はあるかもしれませんね。
時の流れから去る信玄・義景
信玄死去
朝倉家滅亡
浅井長政自刃
まさかの一話にみんなぶち込んで
きた
菊丸となかさん
凄いわ怖いわ火花散ってたわ
菊丸は完全に藤吉郎親子をロックオンしたゾ
三淵「いつから裏切り者になり果てた!」
藤孝「私は気がついただけです、政を行うには時の流れを見ることが肝要だと」
本能寺でも同じこと言い出すんやろうなあ……。
なんかこの分だと松永久秀もナレ死しそうな気がする・・・。
物語の密度の濃さ。
44話といわず、50話で見たかったなと思わずにはいられない。
上洛中に突如病死した武田信玄の状況は、懐かしの忍び・菊丸(岡村隆史)→光秀→信長という具合に伝えられます。
菊丸は東庵先生の診療所で、秀吉の母・なか(銀粉蝶)に「遠江から」と挨拶したり「(家康は)御健在」と主張したりなど、徳川家への忠臣ぶりがうかがえました。
しかし、ネットでもつぶやかれていることですが、武田信玄も朝倉義景も浅井長政も、あっという間に出番を終えてしまった感じです。
光秀中心のドラマだから仕方ないですが、身内の朝倉景鏡に裏切られて死を迎えた義景(ユースケ・サンタマリア)などは、もう1度くらい光秀との絡みがあればよかったのに、と残念な気もしました。
「時の流れ」を読んで信長についた弟・細川藤孝(眞島秀和)と立場を隔てた三淵藤英(谷原章介)の不安定さにもしんみりしてしまいました。
さすが!魔王を転がす麗しの帝
大河ドラマ出演の玉三郎様は今宵も最高でした。正親町天皇の複雑な心の内を声と顔だけで気高く表現した演技力は流石で御座います。来週も楽しみにしております。
「それは朕の与り知らぬこと」にゾクっときましたね、流石伏魔殿のトップに御座すお方…
信長さんなんでお上と半分こしようと思ったの??誰か止めなかったの?止められなかったの…
帝はいずれ信長と毛利とをぶつけて双方消耗させる腹積もりで、蘭奢待で決定打だったんだろうなーと
そうよねー戦乱の世を生きる帝がそんな夢や理想ばっか見て生きてられるわけがねえ
蘭奢待削ったノッブ、完全にエクスタシー感じておりますな😂
そして、それをノッブと敵対する毛利に贈れという帝がいちばんの魔王では😱😱
タイトルにもある『蘭奢待』を所望する信長の慢心を光秀は心配しますが、今井宗久(陣内孝則)は「ご自分の値打ちを知りたがっておられる」と軽やかに批評します。
宗久はまるで美術品を鑑定するように信長を見抜いていて、これはこれでスゴイことだなぁと感じました。
「まだ山の中腹なのに」と信長の未来を気にかける光秀ですが、正親町天皇(坂東玉三郎)は信長のおねだりをかなえてあげました。
東大寺正倉院所蔵の高価な香木ということだけでなく、足利義満・義教・義政に継ぐ栄誉を受けるという点がポイントの、「蘭奢待の切り取り」を許可された信長。
ウットリと匂っている様子は栄華に酔っているようでもあり、2カケラの一つを帝に差し上げると決めた様子はペアペンダントを差し出すカップル感覚のようにも見えて、苦笑いしたくなりました。
しかし帝は「毛利へ送ってやれ」とのこと、信長の気持ちを知った上でのご対応は、信長の傲慢を不快に思ったからか、敵方の毛利を持ち出してけん制したいのか…。
爽やかに言葉少なながら、お側の三条西実澄(石橋蓮司)をもうろたえさせる、お見事な帝なのでした。
次回の見どころ
第38回『丹波攻略命令』では、光秀と三淵藤英(谷原章介)の別れ、そして光秀主導の大戦である丹波攻めについて描かれます。
「丹波は難しい国でございます」と予告にある通り、光秀は苦戦を強いられることになりそうです。
キーマンとして登場する美濃出身の斎藤利三(須賀貴匡)は、「本能寺の変」の頃には光秀の腹心となる人物で、のちに徳川家光の乳母となる春日局の父でもあります。
また、光秀の次女・玉の俳優さんがついに芦田愛菜に交代、どのような演技を見せてくれるのか楽しみです。
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想をこちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第1回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第2回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第3回の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜の本放送を見逃しても大丈夫!
オンエア済みの放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
ネットの動画配信サービスを利用すれば、「麒麟がくる」を視聴することができます。
「麒麟がくる」のフル動画は「Amazonプライム・ビデオ」で視聴できます。
すぐに動画を見るならこちら。
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Amazonプライム・ビデオ
とは、通販大手のAmazonが提供している動画配信サービス。
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「麒麟がくる」キャストの出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ。
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
間宮祥太朗 出演作品
- 半分、青い。
- べしゃり暮らし
木村文乃 出演作品
- 羊の木
- ピース オブ ケイク
堺正章 出演作品
- 無理な恋愛
門脇麦 出演作品
- 二重生活
- 世界は今日から君のもの
尾野真千子 出演作品
- そして父になる
- 後妻業の女
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
吉田鋼太郎 出演作品
- おっさんずラブ
- 死命 ~刑事のタイムリミット~
ユースケ・サンタマリア 出演作品
- なぎスケ!
- 踊る大捜査線 THE MOVIE
向井理 出演作品
- アキラとあきら
- 永遠の0
谷原章介 出演作品
- 血の轍
- マグマ
眞島秀和 出演作品
- CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
- アンフェア
佐々木蔵之介 出演作品
- 清須会議
- 超高速!参勤交代
安藤政信 出演作品
- デイアンドナイト
- さくらん
金子ノブアキ 出演作品
- モテキ
- 新宿スワンⅡ
陣内孝則 出演作品
- 超高速!参勤交代
- なくもんか
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まとめ
蘭奢待で栄華を極めたようでもある信長の「天下
調子に乗っている様子の信長へ、光秀が徐々に不信感を募らせている様子が気になります。
考えてみれば、かつて光秀は「将軍のお側に参ります」と言って信長を振ったわけですから、松永久秀や三淵藤英のように信長から切り捨てられることを恐れても仕方ないわけです。
丹波攻略に反信長の毛利の台頭…年号も『天正』のとなり、「麒麟がくる」もいよいよ大詰めという感じです。