2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
2021年1月3日放送の第39話「本願寺を叩け」放送後の感想まとめ記事です。
ネタバレ注意!
丹波の本願寺攻めは長期戦となり、織田信長(染谷将太)は明智光秀十兵衛(長谷川博己)らを叱りつけますが、2人とも負傷する事態となります。
信長は天下布武が進まない苛立ちか性格が変わってきた感じで、信長軍は浮足立っており、光秀も苦虫を噛みつぶしたような表情が増えていました。
そんな中、命の危機となった光秀に対し妻・熙子(木村文乃)が見せた献身、逆に病に臥せった熙子を光秀がいとおしむ様子は、戦国時代の夫婦としてはレアながらドラマとしてはすごく素敵でした。
前回(第38回)の感想はこちら。
「麒麟がくる」第38話「丹波攻略命令」の感想
視聴率
「麒麟がくる」第39話「本願寺を叩け」の平均視聴率は1/4(月)に発表されます。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第39話を見た視聴者の感想
帝と信長に不和か
あ、そうか
「この世で一番偉いのはお天道様、次に帝、次に将軍」と父から教わっている信長が
日輪のような城を建てるということは、自分をそれと同等の存在にまでしようとしている…?そうすれば皆が喜んでくれるから、だから自分のやることを喜んでくれない部下は…
うっわ、怖っ
本願寺や毛利を叩かなくてはならない時に、背後の大和、ましてや三河や遠江のことなど気にしていられないという信長の事情。安土築城で頭が一杯というのだけではない、そこを家康は怒りと冷静さの間で渦巻いている。
「信ずるに足るとすればやはり明智様かと」「やはり…」のやり取りが持つ意味とは?
家康の伊賀越えにどう繋がるのか?
信長は正親町天皇(坂東玉三郎)が蘭奢待を関白経由で毛利に譲ったことがカンに触っていたようで、三条西実澄(石橋蓮司)に「帝のお姿が遠ざかって見える」と嫌味を言います。
挙句「信忠に家督を譲る」と言い出す始末。
ネットでは信忠を演じる井上瑞希(ジャニーズJr./HiHi Jets)の凛々しい姿に沸いているようですが…。
このような信長の姿を見ると、一度は幕府で義昭の忠臣となった光秀も、信長に本当は許されていないのではと、心配になりますね。
信長は安土城の普請に夢中で、光秀の娘・玉(芦田愛菜)に「日輪のように光り輝く、高い天守閣を持つ城」と語っている様子は、まるで「帝こそ太陽」と義昭将軍をないがしろにしていた時の焼き直しで、「自分こそ太陽」と考え始めているかのようでした。
久々に登場した家康(風間俊介)が、妻の築山殿(小野ゆり子)や菊丸(岡村隆史)と信長への不安を語るのも当然かなぁと思いました。
信長の負傷、ご乱心?!
信長こんな乱心状態であと5年以上粘れるの?
もうここまで話数が進むと信長も普通にパワハラ暴力武将になってるわけだが。
ここに至るまでの面倒くさいこじらせっぷりを、これでもかってほど描いてきたからね。
やっぱり、従来の第六天魔王な信長像とはだいぶ違う織田信長になってるよね。
十兵衛はいつも信長への返事が「はあ」なのおもしろい。
ノッブがどんどん魔王化してきて、そりゃあ光秀も裏切りますよねって雰囲気がこのところグイグイ高まってきてるのもイイ。
あとさ、佐々木蔵之介さんは好きだけど佐々木秀吉は初登場から苦手だったのだけど、ここに来てのますますの嫌悪感。役者さんってすごい。
対本願寺戦に手こずる織田勢。
信長は、朝廷に対する立場も気になってか天王寺砦の軍議に乗り込み、傷兵のスパイを疑うは無謀にも鉄砲隊の先頭に立つはで、横暴ぶりを発揮します。
挙句左足を負傷しても暴れる信長を光秀の家臣・伝吾が担ぎ出したところは、もはや「殿ご乱心!」という感じでした。
松永久秀(吉田鋼太郎)もドン引き、佐久間重盛(金子ノブアキ)も信長にかける言葉がない様子で、光秀だけは真剣に信長を諫めるのが貧乏クジでしたね。
信長は光秀の屋敷にお見舞に行くほど「格別」の気持ちは持っているのですが、光秀の意見を退けて筒井順慶を守護に決めてしまいます。
帰蝶仕込みの光秀好みが少々薄らいでいる感じですね。
光秀の重傷から熙子の死へ
こんな…こんなに美しい夫婦のシーンがくるなんて…本当に良い夫婦だったな。。
心配症で十兵衛第一の煕子さんが本能寺の変を知らずにいたことになぜか安心した回
「あなたが麒麟を連れてくる」
煕子さま、爆弾発言!!
天王寺から運び込まれた重傷の光秀のために、熙子が裸足で東庵先生や駒を呼びに走ったり、雨の中御百度参りを頑張ったりする姿には胸が切なくなりました。
一方光秀もはるか昔に熙子からもらった温石(おんじゃく=カイロ)を大事にしているなど、戦国とは言えさすが好き合って結婚した夫婦です。
「岸や玉の子は、戦を知らずに育つでしょうか?」との熙子のつぶやきは、光秀の心に深く突き刺さったのではないでしょうか。
今まで信長に従って「世を平らかにするための戦」に邁進してきた光秀ですが、熙子の「麒麟を呼ぶ者があなたであったら」という言葉は光秀の進路を大きく動かすような気がしてしまいます。
次回の見どころ
第40回『松永久秀の平蜘蛛』では、ついに松永久秀が織田信長への反旗をあらわにしてしまいます。
題名の平蜘蛛は久秀秘蔵の茶道用茶釜「古天明平蜘蛛」とのこと、ネットでは「伝説通り久秀が爆死するか、茶釜が爆発するか?!」と盛り上がっていますね。
吉田鋼太郎演じる久秀は常に言動が派手ですが、大和の采配や筒井順慶の優遇について合理的すぎる信長に対し、むしろ言い分があっても当然という気もします。
何とか久秀と信長の間に立とうとする光秀は失敗、ますます立場が心配ですね。
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想をこちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第1回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第2回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第3回の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜の本放送を見逃しても大丈夫!
オンエア済みの放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
ネットの動画配信サービスを利用すれば、「麒麟がくる」を視聴することができます。
「麒麟がくる」のフル動画は「Amazonプライム・ビデオ」で視聴できます。
すぐに動画を見るならこちら。
→ Amazonプライム・ビデオ公式サイト
Amazonプライム・ビデオ
とは、通販大手のAmazonが提供している動画配信サービス。
テレビドラマやアニメ、映画などの作品を視聴することができます。
オリジナル作品が豊富なのもAmazonプライム・ビデオの特長です。
そんなAmazonプライム・ビデオのメリット/デメリットをまとめてみました。
Amazonプライム・ビデオのメリット
Amazonプライム・ビデオのデメリット
「麒麟がくる」キャストの出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ。
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
間宮祥太朗 出演作品
- 半分、青い。
- べしゃり暮らし
木村文乃 出演作品
- 羊の木
- ピース オブ ケイク
堺正章 出演作品
- 無理な恋愛
門脇麦 出演作品
- 二重生活
- 世界は今日から君のもの
尾野真千子 出演作品
- そして父になる
- 後妻業の女
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
吉田鋼太郎 出演作品
- おっさんずラブ
- 死命 ~刑事のタイムリミット~
ユースケ・サンタマリア 出演作品
- なぎスケ!
- 踊る大捜査線 THE MOVIE
向井理 出演作品
- アキラとあきら
- 永遠の0
谷原章介 出演作品
- 血の轍
- マグマ
眞島秀和 出演作品
- CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
- アンフェア
佐々木蔵之介 出演作品
- 清須会議
- 超高速!参勤交代
安藤政信 出演作品
- デイアンドナイト
- さくらん
金子ノブアキ 出演作品
- モテキ
- 新宿スワンⅡ
陣内孝則 出演作品
- 超高速!参勤交代
- なくもんか
無料トライアルの手順
- 下のリンクからAmazonプライム・ビデオ公式サイトへ
- 「30日間無料トライアル」をクリック
- Amazonアカウントでログイン/もしくは新規作成
- 登録完了
Amazonプライム・ビデオの無料おためしはこちら。
→ Amazonプライム・ビデオ公式サイト
まとめ
出番が多いとは言えなかった光秀の妻・熙子ですが、何といっても「内助の功」のお手本のような良妻ぶり、そして木村文乃の演じる美しくも凛とした姿が見られなくなるのは残念ですね。
妻の遺言のように麒麟のこと、戦のなくなる世のことを託された光秀は、ますます信長と隔たりを感じるようになってしまうのでしょうか。
ともあれ光秀には松永久秀との辛い別れも待っており、熙子ロスに浸れるのは視聴者だけとなりそうですね。