2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
2021年1月31日放送の第43話「闇に光る樹」放送後の感想まとめ記事です。
ネタバレ注意!
1579年夏、ようやく丹波を平定した明智光秀(長谷川博己)ですが、織田信長(染谷将太)の「一族皆殺し」「譲位後の朝廷を二条に」などの方針についていけなくなっていました。
悩む光秀に何と帰蝶(川口春奈)が「(故道三公なら)毒を盛る、信長様に」という最後通牒ともいえるアドバイスを与えてしまいます。
「大きな国」という夢でつながっていた信長と光秀は、戦の方針・そして何を尊ぶかという主義主張でことごとく食い違ってきています。
その挙句光秀は徳川家康(風間俊介)をもてなす宴席で信長に打擲されてしまうのですね。
「みんなの面前で」というところに、もはや修復不可能な確執の緊張を感じました。
前回(第42回)の感想はこちら。
「麒麟がくる」第42話「離れゆく心」の感想
視聴率
「麒麟がくる」第43話「闇に光る樹」の平均視聴率は2/1(月)に発表されます。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第43話を見た視聴者の感想
悪意はある?なし?細川藤孝
あの、敵の首塩漬けのシーン、子供時代の信長がお父さんに怒られた時に重ねられてるんだと気付いた時、信長の底無しの孤独が感じられてゾッとしたな~
さすが秀吉。すでに細川藤孝殿に手を伸ばしていたか。人たらしの本領発揮か?明智派の切り崩しにかかっているな。
今回の麒麟がくるはこれこそ見たかった回で、最後の最後に明智光秀というか長谷川博己の狂気が出てて最高でしたね!
で、やっぱり解せぬ細川藤孝の協力拒否なんだけど、ここは来週乞うご期待!
まぁそれでも「麒麟がくる」は好きで、今回の良かったことは、細川藤孝との絡みをちゃんと描けたこと。いや光秀もそうとうピーキーになっているんですよね。これじゃ藤孝、味方しないよな。
帝との会話を明かさなかった件で信長に打擲された光秀ですが、表向きは変わらず信長の重臣として丹波攻めの攻略や朝廷の譲位問題などに取り組んでいました。
こんな中急に気になってくるのが細川藤孝(眞島秀和)の動きです。
一方では光秀を支えるようでいて、実は羽柴秀吉(佐々木蔵之介)とも密会して腹の探り合いを繰り広げていました。
また「故実澄卿を偲ぶ会」とも言える伊呂波太夫(尾野真千子)と近衛前久(本郷奏多)と語り合うシーンでも、光秀をいたわりつつも「秀吉の言い分もわかる」という態度をとっています。
亡き兄・藤英より機を見るのに敏感なところ、光秀の与力であることに必ずしも満足していないところなどがにじみ出ているということでしょうか。
口では「上様(信長)の行き過ぎをお止めする時は、私も声を揃えて申し上げる覚悟」とは言っていますが、「本能寺の変」後の史実を思うと「こいつヤバいぞ!」という感じです。
光秀の嫌な夢と帰蝶の言葉
今週の麒麟がくるの川口春奈、演技がめちゃクチャ冴えてるな。己を完全に活かしている。これまでももっと頻繁に見たかったよ。
帰蝶の苦しい胸の内が痛々しい…
(T ^ T)💧
お互いを見つめる瞳
心は通じ合っているんだね
そして美しい✨✨
考えてみれば、帰蝶様は最初の夫を父親に殺され、二番目の夫を初恋の人に殺されるのか。戦国厳しいなあ。
十兵衛こと光秀がチャラい男だったら信長の気持ちを利用して
上手く立ち回れたかもね。
歴史も変わってたはず。
「月にのぼる信長を止めようと大木に切りつける」という夢に毎夜うなされる光秀。
駒(門脇麦)にその話をぼやくのですが、確かにかなり老け込んだように見えて気の毒になりました。
そんな光秀に「道三さまだったらどうする?」という質問を受けた帰蝶は、キッパリと「毒を盛る、信長様に」と言い切ります。
しかし衝撃的な言葉よりもっと光秀の心に響いたのは「今の信長様を作ったのは父上であり、そなたなのじゃ」というセリフの方ではないでしょうか。
若い信長を仕切っていた頃プロデューサーだと評されていた帰蝶ですら「光秀に責任アリ」と突きつけたわけで、光秀はますます逃げ場がなくなった感じです。
饗応の席で理不尽な足蹴り!信長の嫉妬か
武田家がナレ滅亡した
風間俊介を初めて見たのは僕がいた時間だった。大河二回目にして家康役。狸親父か大御所が普通やる役だが、実にいい演技だったよ。出番は少ないが印象に残った。
長谷川博己が凄絶、最後凄かったね
十兵衛を蹴ったのは、家康への見せしめだろうな…。
信長にとっては、まだ俺のことを疑っているかと。俺のことを疑っているなら、お前にもいずれ強く当たるぞと。
夢に見るまで苦しんでたんだなあ。
色々尽くしたのに、家康と光秀に対する嫉妬(他にも色々あるだろうけど)で、大勢の前であの叱咤。そりゃ流石に本能寺フラグ完全に達成よね。
鬼気迫る光秀!蘭丸弾き飛ばすシーンはスカッとした。
長谷川博己と染谷将太のやりとり毎回ほんと神ってる
武田勝頼討伐の成功を祝して徳川家康(風間俊介)をもてなす宴が開かれることになり、光秀は饗応役となりました。
しかし(ドラマ内では)これにウラがあり、幼少から光秀を信頼している家康が、信長を警戒して光秀に自分の安全を託したのでした。
森蘭丸(板垣瑞生)が2人の親密さを信長に伝えた時の様子には、明らかに信長から嫉妬が感じられました。
信長は光秀を家康に取られる気がして、あえて饗応から話して毛利攻めへ急がせようとしたのでしょうか。
つまり家康の心配は逆方向に働き「光秀足蹴り事件」へと発展したかのようでした。
膳へのトラブルで光秀を扇で撃ち足蹴りした信長、さらに憤ってみせる蘭丸をつい突き飛ばし、歯を食いしばって悪夢のフラッシュバックに耐える光秀。
大人げない修羅場の中に何重もの感情が渦巻いているようで、画面にクギ付けになってしまいました!
狂気の信長と土下座しながらも眼光の鋭い光秀を目の前で見た家康は「自分の責任だ!」と後悔したかもしれませんね。
次回の見どころ
第44回は、最終回『本能寺の変』です。
光秀は秀吉の助っ人として毛利攻めに加わるように信長から命じられていましたが、ついに「決心」することになります。
長谷川博己は「麒麟がくる」公式HPで次のように語っています。
『今回は「麒麟がくる」ならではの新しい形の「本能寺の変」だと思っています。光秀はなぜ本能寺に向かったのか?その心情の変化が細かく描かれていると思うので、そこに感情移入して見てくださるとうれしいです。』
※最終回は15分拡大版の放送となりますのでご注意ください。
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想をこちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第1回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第2回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第3回の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜の本放送を見逃しても大丈夫!
オンエア済みの放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
ネットの動画配信サービスを利用すれば、「麒麟がくる」を視聴することができます。
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そんなAmazonプライム・ビデオのメリット/デメリットをまとめてみました。
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「麒麟がくる」キャストの出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ。
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
間宮祥太朗 出演作品
- 半分、青い。
- べしゃり暮らし
木村文乃 出演作品
- 羊の木
- ピース オブ ケイク
堺正章 出演作品
- 無理な恋愛
門脇麦 出演作品
- 二重生活
- 世界は今日から君のもの
尾野真千子 出演作品
- そして父になる
- 後妻業の女
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
吉田鋼太郎 出演作品
- おっさんずラブ
- 死命 ~刑事のタイムリミット~
ユースケ・サンタマリア 出演作品
- なぎスケ!
- 踊る大捜査線 THE MOVIE
向井理 出演作品
- アキラとあきら
- 永遠の0
谷原章介 出演作品
- 血の轍
- マグマ
眞島秀和 出演作品
- CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
- アンフェア
佐々木蔵之介 出演作品
- 清須会議
- 超高速!参勤交代
安藤政信 出演作品
- デイアンドナイト
- さくらん
金子ノブアキ 出演作品
- モテキ
- 新宿スワンⅡ
陣内孝則 出演作品
- 超高速!参勤交代
- なくもんか
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まとめ
「これでもか」とお膳立てが整っていく感じのあふれる最終回直前でした。
それにしても信長と光秀の仲は、まるで周囲からの歴史的圧力に屈していくかのような状況でこじれていますよね。
『従五位上』の件では、信長は光秀に相変わらず褒めてほしいという様子もあり、この頃は自分から離れていくとは疑っていないようにも見えました。
光秀を足蹴りした信長は魔王と化したような態度でしたが、この時もまさか光秀が「キレる」とは思っていなかったのでしょう。
道三・帰蝶・そして「大きな国」という夢でつながっていた信長と光秀2人の訣別で、「麒麟がくる」は幕を閉じます。