2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
4月19日放送の第14話「聖徳寺の会見」放送後の感想まとめ記事です。
今回は何といっても「道三vs信長」がメインで、主人公である光秀十兵衛(長谷川博己)は出番が少なかったですね。
信長(染谷翔太)があっけらかんと妻・帰蝶のたくらみを話してしまう大らかさを見せるのに対し、道三(本木雅弘)はむしろ感銘を受けたのでした。
一方で高政はほぼ狂乱状態で道三に家督を迫る様子を見せ、何だか今川に攻め寄せられる尾張よりも、美濃の行く末の方が心配になる回でした。
前回(第13話)の感想はこちら。
大河ドラマ「麒麟がくる」第13話の感想
ネタバレ注意!
「麒麟がくる」第14話 視聴率
大河ドラマ「麒麟がくる」第14回の平均視聴率は15.4%でした。
前回比-0.3%、初回ボーナス以降はとても安定した推移を継続しています。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第14話を見た視聴者の感想
オープンな信長に道三は「見事なたわけじゃ!」
それにしても麒麟がくるの信長と利政の会見シーン、終始ニヤニヤが止まらんかった。
死んだ部下のために涙する織田信長像、少なくとも私は初めてだし新鮮だなぁ。これから明智光秀が、そして木下藤吉郎がこの人に惚れ込んでいくわけでしょ。豪快であると同時にそういう細やかな人間像があるって素敵ね
信長との比較。高政だけでなく道三、そして十兵衛も全く格下ということがはっきりとわかるんだよなぁ。
帰蝶ちゃんが画面に全く出てないのに、影響力ハンパナイ回だった。
「それは誉め言葉ですか?」
「帰って聞いてみろ」(=無事に帰してやる)
「「わっはっは!」」
この流れに痺れた~!!
フンドシに瓜をカッ食らうガキ大将のような様子で鉄砲隊300人とやってきたと思いきや、見事な盛装で待たせた斎藤道三(利政)の前に現れた織田信長。
道三のイヤミたっぷりな態度に対し、さらっと「帰蝶は私が打ち取られるのを心配している」と手の内を明かしてしまったのはビックリでした!
衣装は帰蝶が「父上の好み」を選んだこと、鉄砲隊は帰蝶が頼んだ寄せ集めであることを明かされ、むしろ道三はポカンとなり、十兵衛はひそかにおびえている感じでした。
家老よりもハンパ者のような青年・佐々成政や前田利家を取り立てていること、織田家も成り上がりであることを公言して「我らも変わらねば」と野心を見せる信長。
しかし、そのあけっぴろげで正直な様子に、道三は好感触を持ち「自分の若い頃に似ている」と感じたのですから、結果オーライですね。
接着剤役のお駒ちゃん
信長と道三が対面した際の音楽、聞くたびに気分が上がる。高政は見るたびに将来性の無さを感じる。藤吉郎、駒、菊丸が癒やし。
菊丸もいい味出してるし、話が展開し出して面白くなってきた
しかし、見た目も背格好も菊丸さんのほうがはるかに藤吉郎っぽいんだわ。
あっあっ、新しい三角関係が!
(菊丸→駒さん←藤吉郎)
と、キャッキャしてたら
帰蝶さま→十兵衛←煕子さん
にスンッてなった
ひええええこええええ煕子さんも武士の嫁だわああああ
一方、駿河では東庵先生(堺正章)に同行していた駒(門脇麦)が、何と菊丸(岡村隆史)と藤吉郎(佐々木蔵之介)と再会を果たします。
このあたり、架空の人物ならではの奇遇さですよね。
NHK制作陣が「接着剤のような役」と語っていたことがわかる気がします。
菊丸は少しでも松平竹千代ぎみの傍にいるためか、「春治」の名前で薬問屋の新入りになっていました。
一方で藤吉郎は草履の行商人ながら、やくざ者にボコボコにされていましたね。
駒が手当てする藤吉郎にヤキモチを妬いている菊丸が面白かったです!
父子の確執ピーク、高政が守護代に
「この援軍はいささか拙速かと・・・」
この場面で十兵衛の器量がはっきりと表現されてしまったのか!まるで霞が関の官僚・・・実務は優秀だか新しい時代を創る戦略がない。
主人公なのに脚本容赦ないな!
わりかし息子の前でもイチャコラしてたと思うけど何がどう飼い殺しだったん?
むしろあんた(高政)が先週いらんこというてパッパ怒らしたのに絶望したんちゃうのん?
「・・・よかろう、、、(お前じゃ信長に勝てないよ。初めにそう言っただろ?解ってるのか?お前のほうがうつけだったのか。あぁ、信長に戦で美濃を明け渡す事になるか・・・いずれにせよ美濃は終わりじゃなぁ) 家督をそなたに・・・。」
ほぼ飲んだくれのような状態から、何故か川辺でこと切れていた高政の母・深芳野の方(南果歩)。
母の死を悼む雰囲気に乗じて、高政は道三を「母上は飼い殺しだった」となじり、「御霊に誓いなされ!」と家督の譲渡を迫ります。
次回表面化するのですが、深芳野の方は正室ではなかったこともあり、守護・土岐家との関りがなくても高政には常に将来の不安があったのですね。
それにしても強引で狂乱状態ともいえる高政に、道三が「家督を譲る」と了解したのには驚きました!
愛妻の死に嘆くあまり一喝できなかったのか、頑迷な国衆相手の政治に疲れていたということでしょうか。
次回(第15話)の見どころ
第15回「道三、わが父に非(あら)ず」では、斎藤利政が出家し正式に道三に改名、いよいよ「高政の美濃」の時代がやってきます。
今回は高政に味方して「尾張への援軍は次期早々」と述べた十兵衛ですが、高政と道三の方針とのギャップに危機感を覚えるのですね。
また、対尾張の高政の態度に危機感を覚えた帰蝶(川口春奈)が実弟・斎藤孫四郎(長谷川純)とコンタクトを取り始めるので、新時代でも十兵衛は板挟みです。
道三は独断が多かったのですがカリスマ性があったのに対し、高政には今や土岐家という主筋の支えもないので、美濃は暗い時代に入っていきますね。
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想を、こちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」総集編(1)「旅立ち」の感想
- 「麒麟がくる」総集編(2)「動乱」の感想
- 「麒麟がくる」総集編(3)「誇り高く」の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜の本放送を見逃しても大丈夫!
オンエア済みの放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
ネットの動画配信サービスを利用すれば、「麒麟がくる」を視聴することができます。
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配信中の「麒麟がくる」キャスト出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ。
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
本木雅弘 出演作品
- おくりびと
- シコふんじゃった。
伊藤英明 出演作品
- 陰陽師
- WOOD JOB!
木村文乃 出演作品
- 羊の木
- ピース オブ ケイク
川口春奈 出演作品
- にがくてあまい
- しろときいろ ~ハワイと私のパンケーキ物語~
南果歩 出演作品
- サクラサク
- 葛城事件
堺正章 出演作品
- 無理な恋愛
門脇麦 出演作品
- 二重生活
- 世界は今日から君のもの
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
西村まさ彦 出演作品
- 家族はつらいよ
- ラヂオの時間
佐々木蔵之介 出演作品
- 清須会議
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まとめ
後半戦の美濃の様子があまりに暗く、前半のきらびやかさを忘れてしまいがちになりますが…。
信長の道三に対峙する様子は立派で、いかにも「将来あるうつけ」といういい態度でした!
染谷将太の新機軸の信長にもだいぶなじんできた感じがありますが、「正直」と「野心」が混在している信長像には今のところ好感が持てます。
ただ、光秀十兵衛が信長と直に親しくなる日まではまだまだ回を重ねることになりそうですね。