2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
5月3日放送の第16話「大きな国」放送後の感想まとめ記事です。
明智十兵衛光秀(長谷川博己)の骨折りもむなしく、止めようもない美濃国内の戦。
このドラマでの描かれ方として、斎藤道三・高政・帰蝶、もちろん十兵衛も、みんな自分なりの信念や正義を持って戦国時代を漕いでいこうとしている様子が印象的でした。
“完全悪”がない、プライドのぶつかり合いともいえるお家騒動です。
前回(第15話)の感想はこちら。
大河ドラマ「麒麟がくる」第15話の感想
ネタバレ注意!
「麒麟がくる」第16話視聴率
大河ドラマ「麒麟がくる」第16回の平均視聴率は16.2%でした。
前回比+1.3%、ステイホーム&ゴールデンウィークで在宅率が高かったのか、微増の結果となりました。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第16話を見た視聴者の感想
十兵衛、帰蝶の説得ならず
帰蝶さまが信長さまと結婚したら、すっかり従兄弟より魅せられてと言うか気が合ってしまったのが、恋愛の面白さ。従兄弟は本当に好きだったのだろうけど、それ以上の「相手に何とかしてあげたい気持ち=愛」を政略結婚で見つけたのだろう。
信長の「比喩表現が理解できない」という描写、後々の大事な伏線になったりしないか?
信長が古今和歌集で「なぜ冬に花が?」と帰蝶に問いかけたのは、道三を死なす道に行かすより生かす方向へ転ぜよ、と仄めかしたのでは?
信長と帰蝶夫妻は「動」、光秀と煕子夫妻は「静」、っていう感じがよくでてる。
何とか美濃の内紛を戦にするまいと、尾張の帰蝶(川口春奈)に会いに行く十兵衛(長谷川博己)。
兄・高政をなじる帰蝶に「追い詰めたのは帰蝶さまでは?」と手出しを諫めますが、帰蝶を怒らせてしまいます。
弟・孫四郎の味方をしなかった十兵衛を許せない、信じられない気持ちが勝ってしまったのですね。
それでも伊呂波大夫(尾野真千子)に父への加勢ではなく脱出を依頼する、先を見通せている帰蝶です。
でも、夫・信長(染谷翔太)には「今は親父どのの加勢には行けぬ」と言われ、古今和歌集をさや当てに夫婦喧嘩してしまうのでした。
竹千代改め元信に
お駒ちゃんモテモテだな
菊丸を始め
木下藤吉郎(後の秀吉)
松平元信(後の家康)
出会うとみんな
お駒ちゃんの顔に見入る
当の本人
十兵衛様一筋だけど
元信くんの中の人も、まー風間さんと絶妙に似てる方で、出てきてすぐ第二形態だ!ってわかったよね~
松平元信役の池田優斗くん可愛かった^ ^また出るかな?グッドドクターで知ってから公式インスタフォローしてるので今日出演するの載せてらしたから楽しみだった♪
駿河で足止めを食らっていた東庵先生(堺正章)とお駒(門脇麦)は、見事な“接着剤”ぶりで竹千代と菊丸(岡村隆史)の再会を目撃します。
成長して「元信」となった家康役を演じるのは池田優斗くん、子役としては大河ドラマ出演3度目というベテランさんです。
14歳ながら身長は大人・家康役の風間俊介を1センチ抜いているという…庶民的な役作りながら目線の配り方が巧みな若君でした!
しかし美濃の危機を聞いてとっさに向かおうとする駒ですが、いったいどう十兵衛の助けになるつもりなのでしょうね。
なんだか「家政婦は見た!」的に全てを見守っていきそうな駒なのでした。
高政と道三、それぞれの言い分
おま、道三から家督譲ってもらったくせにどの口が言うん💢
しかし真田丸の室賀殿といい麒麟がくるの叔父上といい、良い戦国大河の序盤に西村雅彦ありみたいになってきてる
次の戦国大河は安房守、道三ポジに出世あるで
いい脇役ポジでも全然いいけど
「人の上に立つ者は正直でなくてはならぬ。
偽りを申す者は必ず人を欺く、そして国を欺く。
決して国は穏やかにはならぬ」
今回見ていて一番納得した道理。
国でも職場でも当てはまる道理。
従来だと革新的な視点を持ってるのは主人公側のみだったから、高政にそういう視点が備わってるのすごく新鮮だしいいな
そして最先端すぎて周りが着いて行けない図、これまでの信長のイメージと近いのに高政に重ねられてるの面白い
叔父・明智光安(西村まさ彦)が明智荘を守ることに心を砕き、早々に道三に付くと意を決したのに対し、戦を止めようと粘る十兵衛は、高政(伊藤英明)と道三(本木雅弘)それぞれの懐に入り、説得を試みます。
高政は意外にも感情ではなく戦略的に「土岐源氏の頼芸の血筋」を名乗り、領地再編成など治政にもビジョンを持っている様子が見えます。
また道三も2人の息子の暗殺への怒りに溺れているわけではなく、「偽りを申すものは必ず国をも欺く」と、美濃の国を思っての高政へのダメ出しなのでした。
それぞれの立場での言い分にはすごくうなずけるものがあって、「これは十兵衛でなくても迷うかなぁ」と同情してしまいました。
十兵衛の決意
麒麟がくるめちゃくちゃ面白いな。斎藤道三かっけえ、というかもっくんがクソかっけえ
本当に美しい人は、髪がなくても美しい✨ということが今回の大河で改めてわかった。
「信長となら、そなたやれるかもしれぬ」は、めちゃくちゃ褒めて買って信頼を伝えてるんだね道三…
「儂ではできなかったことを」
この先の苦難と結末を思うと切なさ乱れ撃ち。・(つд`。)・。
今夜の「麒麟がくる」も鳥肌たつ神回でした。こんなに面白い大河ドラマ、今まで見たことない。
心情的には道三に共感し、「正直者だ」との言葉を賜った十兵衛。
「豊かな大きな国」との父由来の言葉を、道三は信長と十兵衛に託します。
道三のセリフは、もはや神々しい御託宣でしたね!
演技もBGMも感動的で、涙ぐんでしまいました!
父上と十兵衛殿の思い出は全て鉄砲という…どんだけ好きなんですの#麒麟がくる pic.twitter.com/c4mg5lptPS
— 濃(帰蝶)@殿お誕生日カウントダウン (@nou_1535) May 3, 2020
十兵衛、お使いクエストや中間管理職のシーンの時は主人公感を良い意味で出さないのに、鎧兜を身につけて覚悟を決めて戦に出陣する姿は一気に主人公になる!
光秀演じるが為のハセヒロさんだなと今日はもう感動
💕✨
16話まで、なんとかして戦いを阻止できないかと奔放してきた十兵衛が、どういう経緯で本能寺の変に至るんだろうとずっと思ってたんだけど、今日が分岐点だった気がする……争いのない、平穏な、麒麟がくる「大きな国」にするために動くんだ……
明智荘では光安と左馬之助(間宮祥太朗)が大桑城へ向かい、走り回っているうちに置いていかれた感のある十兵衛。
「どちらへも行かん」と一度は言い切りますが、熙子には弱音を見せてしまいます。
道三の指示で入手した鉄砲を抱えて思い出を振り返り…「敵は高政様!」と思い定めた十兵衛。
決意にはもはや劣勢の悲壮感は感じられませんでしたね。
次回(第17話)の見どころ
第17回「長良川の対決」では、高政vs道三の決戦が描かれます。
美濃の内紛ということで多くの涙が流されますが、圧倒的な兵力で道三は不利に傾きます。
見せ場としては、父子の直接対決のシーンが予告に登場していましたね。
「そなたの父は、この斎藤道三じゃ!」との本木雅弘が放つセリフに胸を打たれます。
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想をこちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」総集編(1)「旅立ち」の感想
- 「麒麟がくる」総集編(2)「動乱」の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜の本放送を見逃しても大丈夫!
オンエア済みの放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
ネットの動画配信サービスを利用すれば、「麒麟がくる」を視聴することができます。
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配信中の「麒麟がくる」キャスト出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ。
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
本木雅弘 出演作品
- おくりびと
- シコふんじゃった。
伊藤英明 出演作品
- 陰陽師
- WOOD JOB!
木村文乃 出演作品
- 羊の木
- ピース オブ ケイク
川口春奈 出演作品
- にがくてあまい
- しろときいろ ~ハワイと私のパンケーキ物語~
堺正章 出演作品
- 無理な恋愛
門脇麦 出演作品
- 二重生活
- 世界は今日から君のもの
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
西村まさ彦 出演作品
- 家族はつらいよ
- ラヂオの時間
佐々木蔵之介 出演作品
- 清須会議
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まとめ
手を尽くしたものの裏目に出尽くし、ついには心のままに道三に付くことに決めた十兵衛。
これで以前悪夢に描いたような(第2回)、叔父・光安と切り合う事態は避けることができましたが、歴史上から見ても明智家は危機に陥ります。
道三に託された「大きな国」という夢の実現には、長く苦しい道のりが待っていますね。