2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
9月27日放送の第25話「羽運ぶ蟻」放送後の感想まとめ記事です。
義輝の弟である覚慶(滝藤賢一)は還俗して足利義昭となりますが越前で足踏み状態、そんな中明智光秀十兵衛(長谷川博己)は信長の治世下の美濃へ11年ぶりに母と里帰りします。
織田信長(染谷翔太)から「ワシに仕える気はないか」と誘われたのに煮え切らない十兵衛は、まだ義輝を惜しむ気持ちから抜け出せないでいたのですね。
そんな十兵衛の、今後への決心が固まっていく第25回です。
前回(第24回)の感想はこちら。
「麒麟がくる」第24話「将軍の器」の感想
ネタバレ注意!
視聴率
「麒麟がくる」第25話「羽運ぶ蟻」の平均視聴率は9/28(月)に発表されます。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第25話を見た視聴者の感想
発言に責任を感じる十兵衛
今回、地味ながら十兵衛のターニングポイントか?
個人的に思ったんだけど、光秀、自分の報告で義景さまがぐずぐずしてるのが分かってからも、信長との邂逅では義昭さまの人物評を伝えなかったよね。
とことんまで正直者、てことなんだろうかこの人……。黙して様子見、もけっこう多い気がする。
そこが光秀おもしろい。
でもこの美しく軽い神輿が重くなったり自我を持ったりして扱いづらくなるんでしょ…
チュー太郎の件、「ネズミは沈む船を見捨てる」だとしたら、今まで越前でひっそりと暮らしていた明智とダブらせる意図もあったのかな
前回、十兵衛は朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)に向かって義昭のことを「如何とは存じます」と否定的に意見しました。
武道派の義輝を懐かしみ、どうしても納得いかなかったのですね。
しかし、半年以上越前の敦賀で足止めを食らっている義昭や三淵・細川兄弟たちに対し、十兵衛は自分の判定を密かに気に病む様子でした。
また、11年ぶりの美濃で再会した信長にも「そなたが良いと言えば、ワシは(将軍という)神輿を担ぐぞ」と言われ、口ごもってしまいましたね。
そんな悩み多き十兵衛が、人情味ありと好感が持てるようであり、将来に響く優柔不断さではとイライラするところでもあります。
「大きい国」の夢
一見、意気投合しているように見えて、根本がすでにずれている二人。
さらに肥大化した承認欲求の、次のはけ口を探していた信長さま。
幕府に、将軍に、時代遅れの夢を見る十兵衛。まるで違う二人を、二人ともが一目置く亡き道三さまの、「大きな国」構想だけが繋げているという皮肉。#麒麟がくる pic.twitter.com/HeaDKMCprl
— ぽむ (@poommpooommm) September 27, 2020
十兵衛がもっとがんばって信長と義昭のあいだで暗躍すれば平和な世の中にすることができるのでは(歴史改変IF)
来週から一気に歴史が動き出しそうでたまらなく楽しい😆
光秀が信長に仕えるかもしれない詐欺にまたやられた😄
今回の信長様は、承認欲求の化け物として描くのかあ…現代的だなあ、と思いました。そんで光秀がストッパーになっちゃって、本能寺なのかね。それなら納得いく流れだけど。
「美濃平定の次に、何をすればよいかわからぬ」と、アッケラカンと十兵衛に打ち明けたのは、ヒゲも蓄えて大人びた織田信長(染谷翔太)です。
戦上手とはいえキリがないことにはいら立ち、立場は違えど十兵衛と「途方に暮れる」感じを共有できたのですね。
しかし心配なのは、信長が「皆にホメてもらえるので戦に勝つのが好き」という考えを持っているということです。
「大きな国」との考えが舅の道三由来のものであるため十兵衛と意気投合していましたが、「平らかな国」を目指す雰囲気はあまり見られませんでした。
「これぐらいか?」「もっと!」と笑い合っている様子は好ましかったのですが…。
「皆が喜ぶ」というキーワードでどこまで十兵衛が戦好きの信長を平和へ動かせるのか、将来に確執をはらんでいるようにも思えますね。
転売屋を叱れない駒から、義昭の「アリ」発言へ
ただで配ったものを「又売り」する人間の理屈。これは今で言う転売。現代の法律とは基本から違う。当時は仏教の思想が諍いを起こすところも丸く収めてたのかもしれない。「麦ちゃんの作った薬が一人歩きをして、もとの思惑とは違う形で人を救ってる。」という利他の精神。
今回の足利義昭はすっごくまともな感じだな。今までの作品では時代に乗れなくて旧体制にしがみついてる人という感じがあったのですごく新鮮。
蟻は私だ
これまでの大河ドラマの足利義昭は、蟻と言うより蟻に運ばれる羽根の持ち主の様に自身をご神体と思い、皆が担ぐのを当たり前と思っているのに、皆に都合良く利用されバラバラにされる存在だったのに、今回の義昭は初めて自身を蟻の方に持ってきた❗️
弱き者、貧しき者を思って、重いけどみんなの力を借りて、一生懸命羽を運ぼう…!とやっと決意できた義昭さま。
でもそんな羽を、一人で力づくで、しかも満面の笑みで、信長さまが掻っ攫っていく図が、今から目に浮かびました。。
お駒(門脇麦)が芳仁に教わり大量生産を始めた万能な丸薬が、貧しい少年に「又売り」されていたという閑話休題を挟み、元覚慶・義昭(滝藤賢一)の「羽運ぶ蟻」話へとストーリーが進みます。
一見、駒の悩みは本筋に関係ないようにも思えるのですが、ココが脚本の妙でもあるわけですね。
「将軍になれば、今まで手の届かなかった貧しい人々を救える」という、駒とも面識のある義昭の決意表明につながるわけです。
無邪気に庭にしゃがみこんでアリを見たり十兵衛の娘たちと仲良く遊んだりする中で、義昭はこんなことを考えていたのですね。
従来のドラマでは信長たち武将が中心のため、義昭といえば「弱者・血筋だけの我がまま・恨み節の陰謀家」などというイメージが多かったのですが、「麒麟がくる」では大分違って見えます。
元僧侶だからこそ「平らかな国」を望む気質が感じられたシーンでした。
十兵衛もスッカリ感じ入った様子でしたね。
次回の見どころ
第26回『三淵の
改めて義昭に「将軍の器」を感じ、支える人として信長の約束も取り付けるのですが、朝倉義景の思惑と三淵・細川兄弟のたくらみの中でどう動くのか、興味津々です。
永禄11年2月(1568年)に義栄が14代将軍に立ち、同じ年の10月には義昭が15代将軍に…この間の半年が慌ただしく語られます。
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想をこちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第1回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第2回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第3回の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜の本放送を見逃しても大丈夫!
オンエア済みの放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
ネットの動画配信サービスを利用すれば、「麒麟がくる」を視聴することができます。
「麒麟がくる」のフル動画は「Amazonプライム・ビデオ」で視聴できます。
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Amazonプライム・ビデオ
とは、通販大手のAmazonが提供している動画配信サービス。
テレビドラマやアニメ、映画などの作品を視聴することができます。
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そんなAmazonプライム・ビデオのメリット/デメリットをまとめてみました。
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Amazonプライム・ビデオのデメリット
「麒麟がくる」キャストの出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ。
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
間宮祥太朗 出演作品
- 半分、青い。
- べしゃり暮らし
木村文乃 出演作品
- 羊の木
- ピース オブ ケイク
堺正章 出演作品
- 無理な恋愛
門脇麦 出演作品
- 二重生活
- 世界は今日から君のもの
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
吉田鋼太郎 出演作品
- おっさんずラブ
- 死命 ~刑事のタイムリミット~
ユースケ・サンタマリア 出演作品
- なぎスケ!
- 踊る大捜査線 THE MOVIE
向井理 出演作品
- アキラとあきら
- 永遠の0
谷原章介 出演作品
- 血の轍
- マグマ
佐々木蔵之介 出演作品
- 清須会議
- 超高速!参勤交代
眞島秀和 出演作品
- CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
- アンフェア
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まとめ
足利義昭を武士の頭領としてではなく治政者として「将軍の器」とみなした十兵衛。
義輝の死から2年以上経って導いた結論に、歴史上動かしようのない経過とはいえ「もっと早く見抜いていればよかったのに…」と、じれったい気もしますね。
ともあれ、信長とも「大きい国」との夢を共有し、いよいよ主人公らしく順風満帆ともいえる十兵衛、もとい光秀です。