2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
5月24日放送の第19話「信長を暗殺せよ」放送後の感想まとめ記事です。
朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)から上洛の使者を引き受けることになった明智光秀十兵衛(長谷川博己)。
しかし将軍・義輝(向井理)は精彩を欠いており、三淵藤英(谷原章介)や細川藤孝(眞島秀和)の懸念を受けて、十兵衛の気持ちも沈むばかりでした。
「信長暗殺」の陰謀を潰すべく奔走する十兵衛と松永久秀(吉田鋼太郎)の再会は明るかったのですが、斎藤義龍(伊藤英明)との決別は切なかったです。
視聴者としても感情をすごく揺さぶられる、19回でした。
前回(第18話)の感想はこちら。
大河ドラマ「麒麟がくる」第18話の感想
ネタバレ注意!
「麒麟がくる」第19話視聴率
大河ドラマ「麒麟がくる」第19回の平均視聴率は15.7%でした。
前回比+0.6%、このまま15%台前半に収束しそうなほど安定した推移を継続しています。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第19話を見た視聴者の感想
信長の尾張平定と苦悩
今までの信長と比べて可愛らしい見た目だけど、どこか普通じゃない感は喋る声の抑揚や表情からわかる。
今までにない、うつけ信長像。
でも染谷くんは『聖☆おにいさん』のブッダが好きだな😊
シリーズ再放送しないかなぁ。
染谷サイコパス信長を作ったのは他ならぬ母土田御前だよなあ。次男が先に信長を殺そうとしたのにあの言い様。今は妻帰蝶を得たから渇望した家族からの愛はまだ満たされてるけど。個人的には本能寺の前には帰蝶は亡くなって、手綱を取れる人がいなくなって暴走、光秀が討つの流れを予想。
土田御前に茶碗ごときでと言う声多いけど、語られてない「小鳥や茶碗を殺す・壊すに至る過程」が空恐ろしいものだったんだろう。父に生首持ってきたように。母が喜ぶと思って茶碗を割り小鳥を殺してるのよ。
自分の毒殺を企んだ弟・信勝を返り討ちにして、母親(檀れい)から痛烈な非難を浴びた織田信長(染谷翔太)。
「ワシは父も弟も、母も失った…」と帰蝶(川口春奈)に寄り添う信長は、狂気の表情で弟に接した時と同じ人物とは思えないほどの落ち込みぶりでした。
この、怒りも寂しさも正直に相手にぶつけるところが、後に周囲に恐れられる性格へとつながっていく感じですね。
寺子屋の先生・十兵衛の上京
戦の後に手習いの先生をやりがちなハセヒロ
#麒麟がくる
#八重の桜
ワイもハセヒロ先生の寺子屋で勉強したい
またたのしからずやー
なにより十兵衛様がパッパになったのが自分も嬉しかった。十兵衛様、煕子様おめでとうございます!今回一番ほっこりしたシーンでした。次点は寺子屋の先生をやっている十兵衛&左馬助😊
越前で朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)に仕えることを断った十兵衛は、寺子屋の先生状態になっていました。
てっきりWikipediaにある説のように薬師か医師になっていると思ったのですが、もう少し庶民的でしたね。
権力争いに巻き込まれることを嫌う義景に、将軍への献上品のタカを託された十兵衛は2年ぶりに上洛することになります。
熙子(木村文乃)が身ごもり、幸せな気持ちで京に上った十兵衛は、以前の草色・空色系の衣装ではなく、パリッとした鮮やかな青い装束でしたね。
色あせた義輝と信長暗殺阻止
畿内組が会うたびに「〇〇年ぶりじゃのう!」って言うの現実との時間の差に愕然としたな
長谷川博己と眞島秀和が顔見合わせて再会を喜ぶドラマが見られるなんて生まれてきてよかった
京都では将軍・義輝(向井理)にはもはや権力はなく、三好長慶(山路和弘)と松永久秀(吉田鋼太郎)が仕切る不穏な情勢でした。
9年ぶりに義輝将軍に再会した十兵衛は期待を込めた目線を将軍に向けますが、藤英・藤孝兄弟はうつむき加減、将軍も言葉に覇気がなく、失望を味わうことになります。
失望については後に出てきた信長の方が露骨で、「見損なった」と久秀にグチることになります。
そう思わぬか?って聞いてみんなに無視される義輝様が可哀想
オンライン授業中の先生みたい
権威が失墜した義輝公の無念さが滲み出てるのも、信長が将軍家は頼れないと知って「今の世はどこかおかしい」と語る姿も凄く良い。いよいよ面白くなってきた。
向井くんの権威のなさがしみじみと眼で表現出来てて切なかった。儚げな役似合うなー。染谷ノッブの表情も素晴らしくて目が離せなかった・・
「信長暗殺」のウワサを聞かされ、慌てた十兵衛が頼ったのは、将軍ではなく久秀の方でしたね。
11年前に細川春元の刺客から救助した時の「借りをお返しいただく」と久秀に迫った十兵衛。
松永久秀は斎藤道三を尊敬する気持ちが強かったので、彼が信長を買っていたと聞いて助力してくれます。
史実では、この19年後に久秀は信長に追い詰められて自害したとなっているので、なんとも皮肉な話ですね。
斎藤義龍との決別
まさか戦国大河でここまで繊細な巨大感情ドラマ見れると思わなかったよ
蝮のごとき生き方をするには義龍は優しすぎるんだよ、たぶん。
弟と父を討って手に入れた政権は打算と調略が渦巻いていて、その駆け引きを行うことで義龍は命を削っている。
苦しむ親友の心中を思いやるぐらいできんか、十兵衛?
義龍、嘘を血肉してしまった顔してるな…と思った
自分をさえ偽った嘘を、その結果積み重なった血を死を全部自分の血肉にした、って感じ
後悔してるのとは違うけど、でも重たくて、その重さを知らぬフリはできなかった、義龍の真面目さが出てるなぁ。
後悔というより疲労、だと感じた。
今までずっと複雑な思いを抱えていた高政が、ひとつ大きな肩の荷を下ろした回とも言える。あの嬉しげで儚げな表情と後の未来を指すナレーションに泣いてしまった😭
高政、、、ナレ死かい!
信長の暗殺を企んでいた斎藤高政改め義龍(伊藤英明)は、直接久秀から圧力を受けて計画を断念します。
その際ケロリと十兵衛が控えていることを義龍に明かしてしまったので、2人は2年ぶりに対峙することになりました。
久秀にも負けない豪華な衣装で立派な押し出しの義龍ですが、むしろ病んでいるような心もとない雰囲気が痛々しかったです。
「助けがいる」と再度差し伸べられた手を断った十兵衛ですが、「血を流しすぎた…」と過去を振り返る義龍に同情の気持ちを持ってしまいます。
道三の「大きな国を作れ」との遺言を語る十兵衛は、浪人ながらも義龍にはまぶしく見えたでしょうね。
次回(第20話)の見どころ
第20回「家康への文」では、いよいよ今川義元の満を持しての上洛が描かれます。
こうしてTV予告を見ると、今川の京都行きは「成功間違いなし」と思われていたのですね。
将軍の支援に見切りをつけ、決死の覚悟で義元に立ち向かう信長に対し、越前で地団太を踏む十兵衛はどう動くのでしょうか。
また、今川の先鋒扱いされる松平元康(のちの家康)が、風間俊介に役者交代して登場するのも見どころです。
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想をこちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」総集編(1)「旅立ち」の感想
- 「麒麟がくる」総集編(2)「動乱」の感想
- 「麒麟がくる」総集編(3)「誇り高く」の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜の本放送を見逃しても大丈夫!
オンエア済みの放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
ネットの動画配信サービスを利用すれば、「麒麟がくる」を視聴することができます。
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「麒麟がくる」キャストの出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ。
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
伊藤英明 出演作品
- 陰陽師
- WOOD JOB!
間宮祥太朗 出演作品
- 半分、青い。
- べしゃり暮らし
木村文乃 出演作品
- 羊の木
- ピース オブ ケイク
川口春奈 出演作品
- にがくてあまい
- しろときいろ ~ハワイと私のパンケーキ物語~
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
檀れい 出演作品
- 感染列島
- 美しい隣人
吉田鋼太郎 出演作品
- おっさんずラブ
- 死命 ~刑事のタイムリミット~
ユースケ・サンタマリア 出演作品
- なぎスケ!
- 踊る大捜査線 THE MOVIE
向井理 出演作品
- アキラとあきら
- 永遠の0
谷原章介 出演作品
- 血の轍
- マグマ
眞島秀和 出演作品
- CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
- アンフェア
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まとめ
6/7をもって「麒麟がくる」一時休止が決まり、どうやら“桶狭間の戦い”が前半の締めくくりとなる見込みです。
信長は初めての上洛ですっかり既存の権威に失望し、実力重視で決死の覚悟で今川義元に挑むのですね。
イマイチ埋もれたままの光秀十兵衛ですが、子供も生まれる今、何時まで越前でじっとしていられるのか…。
視聴者も戦国時代の転換点を、太平を求める光秀と共に見つめることになりますね。