2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
10月18日放送の第28話「新しき幕府」放送後の感想まとめ記事です。
ネタバレ注意!
1568年9月、足利義昭(滝藤賢一)は織田信長(染谷翔太)のおかげで明智光秀十兵衛(長谷川博己)たちと共に無事京都入りしました。
ところが戦後処理の評定はもめるは、将軍になって早々に襲撃されるはで、ちっとも平和にならない京の都です。
また、義昭と信長の気質の違いもさることながら、旧勢力でもあり幕府の政所を熟知した人物でもある摂津晴門(片岡鶴太郎)が裏工作をする様子も心配でした。
夢見る将軍の横で、眉間のシワが増える一方の十兵衛が描かれる28回です。
前回(第27回)の感想はこちら。
「麒麟がくる」第27話「宗久の約束」の感想
視聴率
「麒麟がくる」第28話「新しき幕府」の平均視聴率は10/19(月)に発表されます。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第28話を見た視聴者の感想
もめる勝者の評定、早々に襲撃される義昭
信長上洛から話は一気に盛り上がってきた。合戦シーンがコンパクトな感じがするのはアレだけど、松永久秀や摂津晴門らとの政争の方はより激しく。光秀の出番もやっと本番な感じ。
この頃からすでに、信長と十兵衛のすれ違いが。三淵さん義輝愛し過ぎてて、むしろ義昭を軽視し慇懃無礼っぽいよな。腐った幕府はいらなくね❓というフラグが見える気がする
三淵細川兄弟、前はしょっちゅう一緒に登場したのに最近同じ場面にいない。もう目指す世が違ってしまっているんだろうか
『三淵の兄』って言い方もなんか距離を感じる
「この手は絶対離さない」とか言っちゃうし、戦い始まったら刀抱き抱えて右往左往するし、この将軍様の女子力が高すぎてだな。
無事上洛した足利義昭(滝藤賢一)ですが、勝ち戦の評定も織田信長(染谷将太)の顔色をうかがわなければ発言できない様子、気がもめるシーンでしたね。
三淵藤英(谷原章介)は松永久秀(吉田鋼太郎)を許すことを渋るかに見せて、幕府政所に摂津晴門(片岡鶴太郎)を戻すように義昭を誘導しているようでした。
弟・細川藤孝(眞島秀和)すら渋る人柄の摂津晴門を三淵が推したのは、義輝時代の復元を狙ってのことでしょうか。
しかし半年もしないうちに義昭の御座所である本圀寺が三好勢に襲撃され、義昭は寝間着に鎧で十兵衛(長谷川博己)に守られつつ地下に隠れる羽目になります。
「美しい京」を約束しつつも震えている義昭に、戸惑いながらもその気質に愛着(?)を感じる十兵衛の微妙な表情が気になりました。
お駒が義昭と再会、オリキャラシーンも重要?
案ずるな。わしは負けん。
キュンきた。カッコ良すぎる。男前セリフを男前が言う破壊力。駒ちゃんもキュンってしたよね
麒麟がくるなかなか面白かったな
今回も無駄な駒パートでテンポ落ちたけど
駒殿の人脈がいつの間にかすごい事に。深く関わるとろくな目に会いそうにない人ばかり、というところも含めて。
公方様の嫁になるのか?お駒ちゃん
せっかく出世したのに、駒に頼みごとをしている伊呂波太夫の「そっかー十兵衛さまかー」のセリフで来週も厄介ごとを押し付けられるフラグがバンバン立ってますね
SNSでは賛否両論の駒・東庵・伊呂波太夫のオリジナルキャラクターのシーン。
十兵衛が「案ずるな、ワシは負けん!」と駒に放ったセリフは感動的でしたし、その後の駒(門脇麦)のいろんな思いをかみしめた表情も良かったです。
ただ、ドラマとはいえ、何と民間医師の庵で公方様襲撃の速報や関白前久様の進退が語られているというところに違和感を覚える人も少なくないようです。
確かに、駒が義昭に再会して感激されるなど「いくら何でもやりすぎでは?」という場面もありますよね。
でも「麒麟がくる」では歴史の表舞台だけではなく、「どんな要因が重なって事態が動いたか」という流れを俯瞰することが重視されているように思います。
室町幕府の内政や宮中・公家のありようなど、ちょっと歴史をかじっただけでは知らなかった部分を語ってくれるのがオリキャラたちの役目なのでしょう。
とはいえ、駒・伊呂波大夫が義昭に直訴するような非現実的な展開にならなくてホッとした分、また十兵衛には重荷が増えるわけですね。
二条城築城と信長の狂気
太刀を両手で持ってあたふた逃げ惑っちゃう義昭にしてみたら、あの三好三人衆を蹴散らした上、ふてぶてしい幕臣をどなりつけて仕事をさせた信長は「お兄ーちゃーん!」に見えますよね…。
今年の信長は、皆が褒めてくれると思って髑髏杯を作りそうな気がする
今週も帰蝶様出てこなくて寂しい…オリキャラ達のシーンを色々入れ込んでこまずに、少しでも良いから帰蝶様のノッブを超える怖さを秘めたあの笑顔が見たい
光秀が仏に代わって信長に罰を与える流れか…
石仏を使うことをためらう描写とかしちゃうと延暦寺の焼き討ちノリノリでできなくなっちゃうよ。そこは駒に語らせるのかなぁ。だったら嫌だなぁ。
本圀寺襲撃の知らせが遅れて届いた信長は、ガツンと摂津晴門を叱責し二条城を新築することを推し進めます。
自ら現場に足を運び「2か月で完成させる」との意気込みで、頼もしいながらもあまりに実務能力がありすぎて危うさを感じますよね。
ドラマでは石仏ですら破砕して城の石垣に転用するシーンがあり、タタリなど気にもしない信長の様子に十兵衛も狂気を感じた様子でした。
これが3年後の比叡山焼き討ちにつながる信長の気質…という伏線なのでしょうか。
「麒麟がくる紀行」によると石仏や墓石の資材転用は膨大なものだったとのこと、各国から集められた職人たちも恐ろしかったでしょうね。
信長の手を取って感激する義昭の目に入らなくて幸い、というところでしょうか。
BGMはすでに不穏な調子になっており、十兵衛の眉間のシワも深まっていましたね。
次回の見どころ
第29回『摂津晴門の計略』では、せっかくの二条城完成のめでたさをよそに、予告の「真に恐れるべきは無能な味方」との文字が、室町幕府に暗い影を投げかけます。
実力のある信長たちを「成り上がりもの」とみなす摂津晴門たちが内部より幕府を揺るがしていく様子が描かれます。
十兵衛はなまじ見識が広いので、奉公衆という立場にとどまらず、幕府政所の悪政や朝廷との関係などに足をツッコんでいくことになるわけですね。
正直、駒や伊呂波大夫に影響を受けている分、十兵衛が摂津からも信長からも煙たい存在になりつつあるようで、怖いです。
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想をこちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第1回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第2回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第3回の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜の本放送を見逃しても大丈夫!
オンエア済みの放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
ネットの動画配信サービスを利用すれば、「麒麟がくる」を視聴することができます。
「麒麟がくる」のフル動画は「Amazonプライム・ビデオ」で視聴できます。
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Amazonプライム・ビデオ
とは、通販大手のAmazonが提供している動画配信サービス。
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そんなAmazonプライム・ビデオのメリット/デメリットをまとめてみました。
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「麒麟がくる」キャストの出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ。
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
間宮祥太朗 出演作品
- 半分、青い。
- べしゃり暮らし
木村文乃 出演作品
- 羊の木
- ピース オブ ケイク
堺正章 出演作品
- 無理な恋愛
門脇麦 出演作品
- 二重生活
- 世界は今日から君のもの
尾野真千子 出演作品
- そして父になる
- 後妻業の女
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
吉田鋼太郎 出演作品
- おっさんずラブ
- 死命 ~刑事のタイムリミット~
ユースケ・サンタマリア 出演作品
- なぎスケ!
- 踊る大捜査線 THE MOVIE
向井理 出演作品
- アキラとあきら
- 永遠の0
谷原章介 出演作品
- 血の轍
- マグマ
眞島秀和 出演作品
- CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
- アンフェア
佐々木蔵之介 出演作品
- 清須会議
- 超高速!参勤交代
安藤政信 出演作品
- デイアンドナイト
- さくらん
金子ノブアキ 出演作品
- モテキ
- 新宿スワンⅡ
陣内孝則 出演作品
- 超高速!参勤交代
- なくもんか
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まとめ
手放しで信長を「兄」と褒めあげ「美しい京」を夢見る足利義昭の独特な描かれ方に、違和感を覚える気持ち半分、むしろ「元僧侶なのだから当然」と納得する気持ち半分という感じでしょうか。
とにかく染谷将太の信長に次いで、独特なキャラクターを醸し出している滝藤賢一の義昭です。
この義昭が「信長憎し」の意志表明をするまで2年程度しかないと思うと、蜜月状態に忍び寄る恐ろし気なBGMにも説得力がありますよね。
幕臣となった十兵衛にとっても難しい立場が続きます。