2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
12月6日放送の第35話「義昭、まよいの中で」放送後の感想まとめ記事です。
ネタバレ注意!
1571年秋、近江坂本城の建設計画にワクワクしている明智家の女性たち。
しかし光秀(長谷川博己)は信長と幕府の板挟みで、ついには摂津晴門(片岡鶴太郎)の一派に命を狙われる羽目に陥ります。
将軍・足利義昭(滝藤賢一)と光秀の対峙と決断など、今後の光秀の運命を暗示させる見ごたえのある展開でした。
前回(第34回)の感想はこちら。
「麒麟がくる」第34話「焼討ちの代償」の感想
視聴率
「麒麟がくる」第35話「義昭、まよいの中で」の平均視聴率は12/7(月)に発表されます。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第35話を見た視聴者の感想
坂本城築城への不安と藤吉郎母の登場
麒麟がくるの脚本って緻密に練り上げられすぎて、美しい将棋の棋譜を見ているようだ。
室町幕府崩壊のカウントダウン。ようやく信長の家臣になりそうな雰囲気だな。母上様藤吉郎に似すぎやww
公方様が痛々し過ぎる。坊さんのままのほうが幸せだったろうに。
駒ちゃんと義昭のシーン、とても良き。門脇麦さんの表情が絶品。
坂本城築城計画も喜べぬまま、宮廷寄り公家寄りの政策で幕府をないがしろにする織田信長(染谷将太)のフォローに努める光秀。
しかし木下藤吉郎(佐々木蔵之介)が「幕府はそろそろ見切り時では」と言う通り、室町幕府内は正常に機能しているとはいえず、義昭自身はストレスを溜めるばかりでした。
ココでその事情を光秀の妻・熙子(木村文乃)や玉に明かしたのが藤吉郎の母・なか(銀粉蝶)で、しかも場所は東庵先生の診療所だったというのは出来すぎた状況でしたが、面白かったです。
なかが藤吉郎のイメージをよくふまえた立て板に水の語り口だったのも、流石!と思いました。
「明智さまのご家族は人質として公方様が手放さない」という話は、ありがちな状況とはいえ暗雲をイメージさせました。
光秀暗殺?!公方様の決断
これだけ助けてくれる細川さんも最後の最後に光秀を切るんだよね
公方様の変わりようすごい。滝藤さんさすが。そして十兵衛長谷川博己カッコええ😊
す、すごい!!長谷川さんと滝藤さんの同い年対決。めちゃめちゃ引き込まれた。相乗効果?化学反応?なんていうかオーケストラ聞いてて音がハマった時にグワーッと押し寄せてくる感じに似てる。それがお芝居で見れて、とても感動しました✨
筒井順慶と松永久秀の件と言い今回の公方さまに信長に勝手させないって言ってしまう十兵衛さん…本当に本当に全て「そういうとこやぞー」って貫かれてるから、ね…
ああだから本能寺なんだ、とね…
摂津晴門は対信長戦の前哨戦として、本国寺の茶会での光秀暗殺を将軍・義昭に了解させてしまいます。
ところがここで活躍するのはまたしても駒(門脇麦)。
義昭のいら立ちや口走った言葉から察して、すかさず伊呂波太夫(尾野真千子)に依頼、細川藤孝(眞島秀和)を光秀の応援として動かすことに成功しました。
ところが、事情を知っても裏口から逃げようとしないのが光秀ですよね。
晴門の兵達と戦い義昭の控室に突進、右足の傷をこらえつつ義昭を説得してしまいます。
このシーンの長谷川博己と滝藤賢一は、2人とも涙を見せながらも目ヂカラが強く、迫力がすごかったです!
もはや完璧にアンチ信長になっている義昭に、摂津たち旧勢力を排除することを了解させた光秀。
「信長様が道を外れるようならば、坂本城を返し京で公方様を守る」と言い切った姿はとても頼もしかったのですが、地雷に足をかけたようにも感じられました。
人気者すぎる光秀、本能寺へのフラグ連立?
太夫が
「みかどのおぼえがめでたいかたがいますよ。このちかくに」
といったとき、東庵先生のことだとおもったのだが、はずれた。
正親町帝だけじゃなく三条まで出てくるとか。戦国モノでここまで宮廷政治視点を入れてくるのほんと珍しくて面白い♪公家役イメージのない石橋蓮司がまたいやらしくも可愛らしい感じにやってて最高♪またこれで「これは本能寺、宮廷が絡んでくるなぁ」っていう。
帝が「ミッチーって最近よく耳にするけど会いたいから連れてきて」ってこれノッブの嫉妬フラグじゃないか?
「三淵とそなたが頼りじゃ」という義昭の言葉、「明智様の肩の荷が重くおなりですね」との伊呂波太夫の言葉からも、光秀が重すぎる思いを一身に抱えているのが見えてきます。
そんな中、光秀が気にしたのは「信長様が心酔した帝とはどんなお方か」ということでした。
伊呂波太夫に奇矯な公家の三条西実澄(石橋蓮司)を紹介してもらい、万葉集の見識で気に入られてしまいます。
とにかく光秀は主人公だからか(苦笑)、松永久秀や故義輝将軍、駒や伊呂波太夫などなど、人に好かれる能力の持ち主ですね。
『古今和歌集』の大家と言われる三条西実澄はのちに細川藤孝を弟子に古今伝授といわれる秘伝を教授したとのこと、光秀とは本当に縁があった人物のようです。
実澄の従者という建前で正親町天皇(坂東玉三郎)に拝謁することになった光秀。
しかし、帝の覚えがめでたくなるということは、信長のお株を奪うことにつながるのではないでしょうか。
義昭とも「公方様を守る」宣言を交わしたばかりですから、いろいろと光秀の立ち位置が心配です。
次回の見どころ
第36回『訣別』では、光秀の非公式な参内の様子、そして甲斐の虎こと武田信玄が出陣を決意する様子が描かれます。
「訣別」とは義昭vs信長…ではなく、光秀の決断をイメージしたもののようですね。
板挟みの光秀の状態も限界を迎え、また旧知の中である松永久秀(吉田鋼太郎)への挙兵という点でも光秀は胸を痛めることになりそうです。
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想をこちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第1回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第2回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第3回の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜の本放送を見逃しても大丈夫!
オンエア済みの放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
ネットの動画配信サービスを利用すれば、「麒麟がくる」を視聴することができます。
「麒麟がくる」のフル動画は「Amazonプライム・ビデオ」で視聴できます。
すぐに動画を見るならこちら。
→ Amazonプライム・ビデオ公式サイト
Amazonプライム・ビデオ
とは、通販大手のAmazonが提供している動画配信サービス。
テレビドラマやアニメ、映画などの作品を視聴することができます。
オリジナル作品が豊富なのもAmazonプライム・ビデオの特長です。
そんなAmazonプライム・ビデオのメリット/デメリットをまとめてみました。
Amazonプライム・ビデオのメリット
Amazonプライム・ビデオのデメリット
「麒麟がくる」キャストの出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ。
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
間宮祥太朗 出演作品
- 半分、青い。
- べしゃり暮らし
木村文乃 出演作品
- 羊の木
- ピース オブ ケイク
堺正章 出演作品
- 無理な恋愛
門脇麦 出演作品
- 二重生活
- 世界は今日から君のもの
尾野真千子 出演作品
- そして父になる
- 後妻業の女
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
吉田鋼太郎 出演作品
- おっさんずラブ
- 死命 ~刑事のタイムリミット~
ユースケ・サンタマリア 出演作品
- なぎスケ!
- 踊る大捜査線 THE MOVIE
向井理 出演作品
- アキラとあきら
- 永遠の0
谷原章介 出演作品
- 血の轍
- マグマ
眞島秀和 出演作品
- CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
- アンフェア
佐々木蔵之介 出演作品
- 清須会議
- 超高速!参勤交代
安藤政信 出演作品
- デイアンドナイト
- さくらん
金子ノブアキ 出演作品
- モテキ
- 新宿スワンⅡ
陣内孝則 出演作品
- 超高速!参勤交代
- なくもんか
無料トライアルの手順
- 下のリンクからAmazonプライム・ビデオ公式サイトへ
- 「30日間無料トライアル」をクリック
- Amazonアカウントでログイン/もしくは新規作成
- 登録完了
Amazonプライム・ビデオの無料おためしはこちら。
→ Amazonプライム・ビデオ公式サイト
まとめ
しかし、僧侶出身であの弱々しかった義昭将軍が「出陣じゃ!」と信長に宣戦布告することになるとは、ドラマ内での時の流れを感じますね。
光秀があまりぶれずに平和を願う正義の男である分、義昭が将軍として屈折した成長(?)をしているのが際立って見えます。
知識人として「武士は将軍を守る」という固定概念を捨てる気がない光秀の様子を見ていると、ドラマとはいえ「いずれ光秀も信長に納得できなくなる」というのが必然に思えてしまいます。
ともあれ「本能寺の変」までまだあと11年、光秀の葛藤は続きます。