2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
12月13日放送の第36話「訣別」放送後の感想まとめ記事です。
ネタバレ注意!
1572年、明智光秀十兵衛(長谷川博己)はコッソリ宮中に参内したり、夫婦円満なうえに近江の坂本城が完成したりと、一見幸せ続きの様子です。
しかし、将軍・足利義昭(滝藤賢一)と織田信長(染谷将太)の仲は光秀の努力も実らず完全に決裂、ついに光秀は将軍との訣別を表明します。
信長が悪夢から光秀に圧をかけるシーン、光秀と義昭の剣術から涙の別れへのシーン…緊張感あふれる場面が満載の第36回です。
前回(第35回)の感想はこちら。
「麒麟がくる」第35話「義昭、まよいの中で」の感想
視聴率
「麒麟がくる」第36話「訣別」の平均視聴率は12/14(月)に発表されます。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第36話を見た視聴者の感想
幸せを味わう暇のない光秀
『麒麟がくる』の帝はいつも誰かの望みを映し出す鏡のように振る舞われるのが尊いやら痛ましいやらで本当にしんどい。
今までの大河や時代劇の信長の中で「麒麟がくる」の信長がぶっちぎりで怖いわ・・・気性が激しいとか暴力性とかじゃなくてサイコ的に心の闇が深すぎて誰にもどうにもできない絶望感があってほんと怖い。それが大きな権力持っちゃったらもう(震
今回の十兵衛はとても苦しそうだった…そんな中での煕子さまとのやりとりに和んだ いつまでもちょっとよそよそしい感じが何か良い夫婦。
ひ、ざ、ま、く、ら。今回坂本城天守の場面といい、十兵衛と熙子さんの意思疎通ぶりがすばらしかったです。ちゃんと歌を答えられ、夫の心の内も察せられる熙子さん。よき伴侶だ。十兵衛はしあわせもんだよ、この点では。
正親町天皇(坂東玉三郎)に影ながらお言葉をいただき感激し、さらに新築の坂本城へ愛妻・熙子(木村文乃)を案内し、何だかプライベートが充実している光秀。
しかし実務ではいよいよ幕府vs信長の板挟みです。
それにしても柴田勝家(安藤政信)や佐久間信盛(金子ノブアキ)ら信長の猛者たちは、頭を使い信長に嫌われるイヤな役目を光秀に押し付ける、ご都合主義者でもありますね。
また奉公衆の三淵藤英(谷原章介)も、アッサリ信長を非難して光秀を追いつめており、「奸計」の頃の気持ちは…と問い詰めたくなりました。
せめても、光秀が熙子の膝枕でくつろいだり、夫婦で琵琶湖を眺めたりと、一息付けたシーンが癒しになって良かったです。
光秀は鳥のような男?教養からも本能寺を予感
十兵衛、また安請け合いしてない?公方様にも信長にも松弾にも「私がなんとかする!」と豪語してたような…😅
「白鳥」といえば、ヤマトタケルの陵から飛び立った白鳥伝説を連想しちゃうけど、ほんとに白鳥献上してたのかあ。
本能寺の火力を毎話上げていく十兵衛
「な ん で こ う な っ た」と言いたげな今日の十兵衛さんだったら、「わたしは麒麟が来て欲しいと思ってただけなのにどこで間違えた」って呟きながら、本能寺に突入しそうだなーと
今日も濃かった…!十兵衛泣きながら信長は討てないって😭えーここから本能寺どう繋げるの⁉︎もう気になって仕方がない。どんな理由でも絶対泣くけどさ。
今回は冒頭に公家の三条西実澄(石橋蓮司)が「万葉集が好きな珍しい鳥」と光秀をなぞらえたところから、最後の方で義昭が「十兵衛はカゴから出た鳥…また飛んで戻ってくるやもしれぬ」と、つぶやくまでがキレイにまとまっていましたね。
また、光秀は信長から鵠(クグイ)つまりは白鳥献上による仲直りを託されましたが、無惨な結果となってしまいました。
ネットでは「白鳥と言えば古事記の悲劇の英雄・ヤマトタケル」と思い浮かべ、もはや「本能寺の変」がクッキリしてきたという話が多く見られました。
義昭と訣別!
義昭さまなんか取り憑かれたような雰囲気で怖い
「涙は女の武器」って言いますけど、「涙は滝藤賢一の武器」って言葉もあっていいと思います。それほど滝藤賢一の泣き顔に引き込まれる。護りたい。護りたいよ(母性本能↑↑↑↑)
「公方様は公方様なのだが」という十兵衛の言葉に泣けましたね私は。公方様が本来持っていたいいところをわかっていたんだよ十兵衛は。兄の義輝を仰ぎ見ていたとしてもそれはそれで。(回想が鬼や)
36回 訣別
信長か、義昭か。
2人の間で揺れてた、まるで少女漫画のヒロインのようだった光秀。
今回、ついに信長の元に。
でも、その信長も最終的に裏切ると考えると、光秀って罪な奴……😅
熙子の「どちら(美濃と京)に心を惹かれておられますか?」との質問には目をそらし、眉間にシワを蓄えた光秀ですが、ついに義昭の変化に耐えられなくなり訣別を迎えます。
あれほど清廉で平和主義者だった義昭に剣術稽古で向き合う光秀は、数年前を思い出しながら心底辛そうでした。
光秀が信長・義昭の2者の間をいかに奔走したか、そしてどれだけ慟哭して決断したかを長谷川博己が印象深く演じていて、もらい泣きしてしまう展開でした。
義昭に対して顔を震わせて男泣きに号泣して「公方様…それはできませぬ!」と去って行く様子には「変節漢」という言葉は相応しくないですよね。
むしろ義昭が光秀を裏切ったかにも見える、心がぶつかり合った別れでした。
次回の見どころ
第37回『信長公と蘭奢待』では、これは歴史上有名でもある信玄の死から義昭敗北への流れと、その戦後処理が描かれます。
TV予告によると久々に三河の忍・菊丸(岡村隆史)や朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)らも登場、ターニングポイントとして盛り上がりそうですね。
信長が帝にねだる蘭奢待は“らんじゃたい”と読み、東大寺に納められた恐ろしく貴重な香木とのこと、SNSも蘭奢待で盛り上がっているし、ためになる大河ドラマです!
ついに信長は太陽とも仰ぐ帝にすら傲慢な気持ちを持つようになったということでしょうか。
そんな中、光秀がどう動き、感じるかはあまり情報がなく、気がもめるところです。
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想をこちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第1回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第2回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第3回の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜の本放送を見逃しても大丈夫!
オンエア済みの放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
ネットの動画配信サービスを利用すれば、「麒麟がくる」を視聴することができます。
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そんなAmazonプライム・ビデオのメリット/デメリットをまとめてみました。
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「麒麟がくる」キャストの出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ。
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
間宮祥太朗 出演作品
- 半分、青い。
- べしゃり暮らし
木村文乃 出演作品
- 羊の木
- ピース オブ ケイク
堺正章 出演作品
- 無理な恋愛
門脇麦 出演作品
- 二重生活
- 世界は今日から君のもの
尾野真千子 出演作品
- そして父になる
- 後妻業の女
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
吉田鋼太郎 出演作品
- おっさんずラブ
- 死命 ~刑事のタイムリミット~
ユースケ・サンタマリア 出演作品
- なぎスケ!
- 踊る大捜査線 THE MOVIE
向井理 出演作品
- アキラとあきら
- 永遠の0
谷原章介 出演作品
- 血の轍
- マグマ
眞島秀和 出演作品
- CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
- アンフェア
佐々木蔵之介 出演作品
- 清須会議
- 超高速!参勤交代
安藤政信 出演作品
- デイアンドナイト
- さくらん
金子ノブアキ 出演作品
- モテキ
- 新宿スワンⅡ
陣内孝則 出演作品
- 超高速!参勤交代
- なくもんか
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まとめ
光秀中心の「麒麟がくる」だからか大人の事情(苦笑)か、武田信玄vs徳川家康の戦のくだりはナレーションだけとなってしまい、少し残念でした。
しかし『訣別』に向かうまでの光秀の煩悶、そして信長と義昭がそれぞれ常軌を逸した成長(?)を見せていることはヒシヒシと伝わってきて、胸が痛くなります。
歴史の表面を見ると光秀は『斎藤道三→朝倉義景→足利義昭→織田信長→謀反』と、まことに戦国時代らしい変節を見せているのですが…。
本当のところは周囲が変わっていくのに取り残された正義の人であり、帰蝶のつぶやきのとおり「十兵衛はどこまでも十兵衛」なのかもしれませんね。