2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
11月22日放送の第33話「比叡山に棲む魔物」放送後の感想まとめ記事です。
ネタバレ注意!
「信長イコール魔王」と言われる所業の代表格と言われる「比叡山焼き討ち」。
「麒麟がくる」では決して信長の傲慢ではなく、欲ばかりの旧勢力vs現実派の新勢力という構図が前面に出ています。
加えて覚恕(春風亭小朝)vs正親町天皇(坂東玉三郎)という兄弟の憎み合いも加わり、信長(染谷将太)にもかなり正義があったように描かれていて新鮮でした。
しかし「平和のための戦」とはいえ、比叡山は明智光秀十兵衛(長谷川博己)にとってはかなりつらい戦場でした。
前回(第32回)の感想はこちら。
「麒麟がくる」第32話「反撃の二百挺」の感想
視聴率
「麒麟がくる」第33話「比叡山に棲む魔物」の平均視聴率は11/24(火)に発表されます。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第33話を見た視聴者の感想
比叡山覚恕は信長越えの魔物?!
今週の麒麟がくる鬼滅みがある…
承認欲求の塊VSコンプレックスの塊。なんだこれ地獄かね?
今回配役抜群に良いな!小朝さんも玉様も鋼太郎さんも、流石に良いお声でうっとりだわー。
1570年秋、朝倉vs織田の戦いは既に「比叡山vs信長」という状況になりつつありました。
朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)が黄金で天台座主・覚恕(春風亭小朝)を味方にしたはずが、むしろ信長(染谷将太)を敵視する覚恕の方がラスボス感満載でしたね。
正親町天皇(坂東玉三郎)と覚恕が異母兄弟で、現在は覚恕の方が財政力で兄を威圧していたという裏話は、個人的には初耳でビックリでした。
戦の最中なのに女性を侍らせ遊んでいること、公家達から領地を巻き上げて私腹を肥やしていることなど、もはや仏門の人には見えず、確かに「魔物」という題にピッタリでした。
菊丸が暴く旧体制の闇
岡村さん菊丸、久々の登場。セリフないけど表情だけで演じるって難しい。軒下活動でいい仕事してました
弟を哀れに思う美しい帝。
劣等感で金と権力に妄執する覚恕。兄弟の対比がすごいね。しかし摂津は何処にでも顔を出す奴だわ。こんな家来達が幕府を滅ぼすのね。
帝が美しい~気品あふれて、お茶目さが垣間見える優しい微笑みに真剣な眼差し、玉様なればこそだぁ🥰
公方様は元坊様で、貧しい人達への「施し」をしていたし、今も十兵衛を助けたいなんて言っているけれど、、、 虫が死んでも平気だし、簡単に庭に捨てるんだね…😑
徳川家の忍びである菊丸(岡村隆史)が久しぶりに登場!と思いきや、セリフが全くなかったのは残念でしたが…。
摂津晴門(片岡鶴太郎)が朝倉義景だけでなく覚恕ともツーカーの仲であったことが判明します。
摂津からしてみれば将軍義昭(滝藤賢一)すらお飾り、自らを「古き良き幕府と都」を「成り上がり」から取り戻す英雄くらいに思っているのでしょうね。
しかし信長シンパの光秀だけでなく、正親町天皇からみても覚恕の在り方は納得できない状況であり、和睦の勅命がおりて戦は一旦休止、信長は一息入れることができます。
摂津に怒る光秀、信長の延暦寺皆殺し命令
松永様ぶち切れの件は、鉄砲調達のアレで筒井順慶と信長&幕府を結果的に繋いじゃったのは光秀(ここでは)だからな…それを松永様は知ってのセリフなのか、で怖さがまた違うな
松永氏が幕府を離れると聞いて動揺する十兵衛…😢銃を探してさ迷った頃からの仲だから寂しいな…
十兵衛様が摂津に鬼気せまる表情でせまるシーンかっこよかった。比叡山焼き討ち・・
この大河の生臭坊主感だとしょうがないんじゃねと思うの)え
摂津殿を睨みつけた光秀のあの鋭い眼光の迫力めちゃめちゃ良すぎて今も余韻が残ってる。元々素晴らしい演技なされていて好きだったけど、ここ最近の光秀の活躍ぶりに愛が加速して爆発しそうになってきている。
最近では比叡山焼き討ちについて、明智光秀も主導的立場だったって聞くけど、全員なで斬りにせよと言い放った信長と、女子供は逃がせと言った光秀との間で今後齟齬が生まれそうな予感。
松永久秀(吉田鋼太郎)をあおるように筒井順慶(駿河太郎)を優遇する義昭主宰の観能の宴で、ついに光秀は摂津晴門のえげつないやり口にキレてしまいます。
順慶優遇については光秀にも責任があるものの、久秀を怒らせた摂津のやり方に、もはや光秀は「幕臣」の立ち位置から心が離れてしまったのですね。
タンカを切っていつになく戦闘的に睨みつける光秀と、への字口で言い返さない摂津のシーンが印象的でした。
1571年秋の信長による「比叡山焼き討ち」命令を、以前の光秀なら制止しようとしたでしょうが、今回は同調してしまいます。
部下への「女子供は逃がせ、皆にそう伝えよ」との指示が、修羅と化した光秀の正気をギリギリ保たせているようでした。
次回の見どころ
第34回『焼き討ちの代償』では、「比叡山皆殺し」の戦のその後が描かれます。
「この京には身内を失ったものも数多おろう、そうさせたのは父だ」と、予告で悔恨を娘に語っている光秀。
これ以上戦禍を広げまいと、大和の松永久秀と筒井順慶の仲立ちをしようと試みます。
また、時代が大きく動く印象としては、甲斐の虎・武田信玄(石橋凌)がついに「麒麟がくる」初登場、上洛の動きを見せる見込みです。
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想をこちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第1回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第2回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第3回の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜の本放送を見逃しても大丈夫!
オンエア済みの放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
ネットの動画配信サービスを利用すれば、「麒麟がくる」を視聴することができます。
「麒麟がくる」のフル動画は「Amazonプライム・ビデオ」で視聴できます。
すぐに動画を見るならこちら。
→ Amazonプライム・ビデオ公式サイト
Amazonプライム・ビデオ
とは、通販大手のAmazonが提供している動画配信サービス。
テレビドラマやアニメ、映画などの作品を視聴することができます。
オリジナル作品が豊富なのもAmazonプライム・ビデオの特長です。
そんなAmazonプライム・ビデオのメリット/デメリットをまとめてみました。
Amazonプライム・ビデオのメリット
Amazonプライム・ビデオのデメリット
「麒麟がくる」キャストの出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ。
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
間宮祥太朗 出演作品
- 半分、青い。
- べしゃり暮らし
木村文乃 出演作品
- 羊の木
- ピース オブ ケイク
堺正章 出演作品
- 無理な恋愛
門脇麦 出演作品
- 二重生活
- 世界は今日から君のもの
尾野真千子 出演作品
- そして父になる
- 後妻業の女
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
吉田鋼太郎 出演作品
- おっさんずラブ
- 死命 ~刑事のタイムリミット~
ユースケ・サンタマリア 出演作品
- なぎスケ!
- 踊る大捜査線 THE MOVIE
向井理 出演作品
- アキラとあきら
- 永遠の0
谷原章介 出演作品
- 血の轍
- マグマ
眞島秀和 出演作品
- CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
- アンフェア
佐々木蔵之介 出演作品
- 清須会議
- 超高速!参勤交代
安藤政信 出演作品
- デイアンドナイト
- さくらん
金子ノブアキ 出演作品
- モテキ
- 新宿スワンⅡ
陣内孝則 出演作品
- 超高速!参勤交代
- なくもんか
無料トライアルの手順
- 下のリンクからAmazonプライム・ビデオ公式サイトへ
- 「30日間無料トライアル」をクリック
- Amazonアカウントでログイン/もしくは新規作成
- 登録完了
Amazonプライム・ビデオの無料おためしはこちら。
→ Amazonプライム・ビデオ公式サイト
まとめ
「焼き討ち」「皆殺し」と聞いてしまうと、一方的に織田信長に非がある「仏教徒惨殺」のイメージが強かった比叡山焼き討ちが、天台座主・覚恕や正親町天皇の事情を知ると、とても立体的に見えてきました。
「信長を成り上がり・弟殺しと責めるのはどの口?」という葛藤が、室町幕府だけではなく天皇家の血筋にも厳然としているのがわかり、興味深かったです。
兄コンプレックスをこじらせた覚恕と承認欲求をこじらせた信長、どちらも魔物ぶりがたくましかったですが、歴史の軍配は信長にあがり、覚恕は数年後苦渋冷めやらぬまま病死することになります。