2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
11月29日放送の第34話「焼討ちの代償」放送後の感想まとめ記事です。
ネタバレ注意!
1571年9月、「叡山皆殺し」という織田信長(染谷将太)の命令に従いつつも、女子供には手心を加えた明智光秀十兵衛(長谷川博己)。
しかし惨状に対するショックは抜けず、夢にうなされたり娘・玉に本音を見せたりと、かなり弱っている様子でした。
自分の領地を投げうってまで次なる戦を止めるべく奮闘する光秀の茶室外交や松永久秀(吉田鋼太郎)との密談、帝や信長それぞれの考え方が興味深い第34回です。
前回(第33回)の感想はこちら。
「麒麟がくる」第33話「比叡山に棲む魔物」の感想
視聴率
「麒麟がくる」第34話「焼討ちの代償」の平均視聴率は11/30(月)に発表されます。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第34話を見た視聴者の感想
光秀の苦悩、玉にも…
比叡山延暦寺の焼き討ち。
光秀は情けが出てしまいましたね。
それも光秀らしい
でも今日一怖かったのは
「聞かなかったことにしておこう」だなやっぱり
笑顔だし。あれ自分が言われたらマジで心臓ヒュンッてなるやつ
十兵衛、ノッブのサイコパススイッチけっこう無自覚に押しちゃうとこある
十兵衛の怖い夢からの、たまちゃんの怪我は本当に恐ろしかった。戦ってそういうことだよね。
駒ちゃんが立場は変わりつつも戦への考え方は変わらないのが良い
戦に良いも悪いもないと
戦で家族を失い戦を見続けてきたからこその言葉、胸に響く
少しは手心を加えたものの、信長の命令で焼き討ちの立役者となってしまった光秀。
「この京には身内を失ったものも数多おろう、そうさせたのは父だ」と、市で石を投げられた玉に語っている光秀は、玉を通じて京の民みんなに謝罪したいかのようでした。
さらに駒(門脇麦)に方仁丸売りの少年が亡くなったことや「戦に良い戦も悪い戦もない」という話をされ、眉間のシワが増えてしまいます。
今までは“見届ける人”という立ち位置に近かった光秀ですが、信長を動かした責任感や「やむを得ぬ」戦に参陣していくうちに、正義感とのジレンマが増えていく様子が興味深いです。
「さすがハセヒロ!」と感じさせる苦悩の名演でした。
大和の戦を止める光秀
【日の本一の情報通】明智は言うまでもなく、豊臣、徳川にも通じ、さらには公方様、筒井からも情報を得ている女諜報員・駒。この戦国の世において、今や彼女ほど情報を持っている者は他にない。
それにしても今井宗久さんの位置付けがまるでマッチングアプリ。
十兵衛&松永様劇場が面白すぎた😂共に遊女屋に踏み込んだ過去も懐かしい名場面✨
松永さん唯一の真人間だから退場して欲しくないけど、お衣装が「爆発!」って主張してくる。
信長と幕府の確執を収めるため次の戦を止めようと、光秀は大和の松永久秀と筒井順慶の仲立ちを試みます。
ココで登場するのはやはりお駒ちゃんで、光秀に公方様・義昭(滝藤賢一)の心の揺れを光秀に内通するは、今井宗久(陣内孝則)の茶会の仲立ちをするは…と大活躍でした。
もはや姉貴分の伊呂波太夫(尾野真千子)の上をいく大車輪ぶりですよね。
宗久の館での、光秀・順慶・久秀3人のやり取りは、緊迫感がすごかったです!
そもそもライバルが狭い待合室で刀を手にして座しているだけでも怖いのに、言葉にはイチイチ含みや裏がありますし、目ヂカラもハンパなく、見入ってしまいました。
茶入れの目利きの件で、順慶と久秀が通じ合うシーンがあったのは粋でしたね。
その一方で「座れ座れ~」「座っています!」と内緒話をしている光秀と久秀の様子はコミカルな面もあり、楽しかったです。
SNSでは久秀が昔のよしみで光秀に親身なこと、将来を暗示させるような衣装を着ていることが話題になっていましたね。
一番の黒幕は帝?信長も操られている?
義昭様、あんなに気弱そうで「将軍なんて荷が重い」とか言ってたのにな。
信長の承認欲求を思うがままに満たしてやる帝の清濁併せ呑む佇まいにゾクゾクした
登場時あんなに「帝お美しい…」となってたのが、今日で一気に「あ、この帝食えねぇぞ。伏魔殿の主だぞ」とはっきりわかるのすごく突き刺さる。
武田信玄らしい武田信玄が出てきたw
凄い迫力!来週も楽しみだ(^ ^)
自分の新しい近江領を投げうつ覚悟で松永・筒井の戦を回避した光秀に、信長はアッサリ公方様の要請に答えて筒井に援軍を送るつもりだったと明かします。
驚く光秀に対し「帝の御心を悩まし奉るのはマズい」と、アッケラカンといつもの承認欲求を語る信長。
今まで信長を導いているかのように見えた光秀も、太陽もとい帝と比べては形無しですね。
その正親町天皇(坂東玉三郎)は医師・東庵先生(堺正章)を前に「(信長は)褒めてほしそうだった、褒めてやった」と、サラリと語ります。
戦については「無惨」と言いつつも、弟・覚恕が失脚したことには満足げでしたね。
相変わらず美しいとも言えるたたずまいながら、黒幕感が感じられるシーンでした。
覚恕(春風亭小朝)は武田信玄のもとに逃げ…甲斐の虎が上洛を決めるキッカケを与えるのですね。
次回の見どころ
第35回『義昭、まよいの中で』では、ついに義昭と信長の不仲が表面化し、そのあおりで光秀暗殺の事態が起きる流れが描かれます。
キッパリ信長に「公方様はイチイチ的外れ」と下に見られている義昭ですが、摂津晴門らに操られるまま「反織田」の気持ちを固めてしまうには「迷い」がある様子です。
また、最近活躍の限りを尽くしている駒が流した涙の意味も気になります。
義昭か光秀、どちらかと決別するということでしょうか。
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想をこちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第1回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第2回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第3回の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜の本放送を見逃しても大丈夫!
オンエア済みの放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
ネットの動画配信サービスを利用すれば、「麒麟がくる」を視聴することができます。
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Amazonプライム・ビデオ
とは、通販大手のAmazonが提供している動画配信サービス。
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そんなAmazonプライム・ビデオのメリット/デメリットをまとめてみました。
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Amazonプライム・ビデオのデメリット
「麒麟がくる」キャストの出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ。
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
間宮祥太朗 出演作品
- 半分、青い。
- べしゃり暮らし
木村文乃 出演作品
- 羊の木
- ピース オブ ケイク
堺正章 出演作品
- 無理な恋愛
門脇麦 出演作品
- 二重生活
- 世界は今日から君のもの
尾野真千子 出演作品
- そして父になる
- 後妻業の女
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
吉田鋼太郎 出演作品
- おっさんずラブ
- 死命 ~刑事のタイムリミット~
ユースケ・サンタマリア 出演作品
- なぎスケ!
- 踊る大捜査線 THE MOVIE
向井理 出演作品
- アキラとあきら
- 永遠の0
谷原章介 出演作品
- 血の轍
- マグマ
眞島秀和 出演作品
- CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
- アンフェア
佐々木蔵之介 出演作品
- 清須会議
- 超高速!参勤交代
安藤政信 出演作品
- デイアンドナイト
- さくらん
金子ノブアキ 出演作品
- モテキ
- 新宿スワンⅡ
陣内孝則 出演作品
- 超高速!参勤交代
- なくもんか
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まとめ
武田信玄は最後にチラリと登場しただけでしたが、「信長憎し」の覚恕が甲斐の国に逃げ込んだところから、信玄が上洛の意志を固めたという設定には説得力がありました。
イメージ通りの「らしい」石橋凌演じる信玄公は、覚恕の下座にいても重厚感たっぷりでした!
「麒麟がくる」を見ていると、戦国時代と言えども闇雲に戦ばかりが続いていたのではなく、裏の事情や経済問題などが絡み合って歴史が流れていたのだということを強く感じます。
きっと「本能寺の変」へも説得力のあるストーリーが待っているのでしょうね。