2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。
2021年2月7日放送の最終回「本能寺の変」放送後の感想まとめ記事です。
ネタバレ注意!
徳川家康(風間俊介)をもてなす宴席での織田信長(染谷将太)と明智光秀(長谷川博己)のトラブルから、わずかのうちに来てしまう天正十年(1582年)6月2日「本能寺の変」。
光秀の謀反に至るまでの伏線は効きすぎるくらいにたくさんあったのですが、「将軍暗殺」を光秀に迫る信長によって最後の一押しが与えられたシーンは、息を飲んで見守ってしまいました。
もちろん「本能寺の変」の描かれ方も、緊迫感がすごかったです!
『麒麟を呼ぶ者』を自分であると認識した光秀の人物像を、長谷川博己は「最後まで世のため、民のため、平らかな世を目指し、貫き通した男」と心得て、演じ切ったそうです。
前回(第43回)の感想はこちら。
「麒麟がくる」第43話「闇に光る樹」の感想
視聴率
「麒麟がくる」最終回「本能寺の変」の平均視聴率は2/8(月)に発表されます。
視聴率一覧表はこちらで速報更新しています。
「麒麟がくる」第最終回を見た視聴者の感想
信長の最後のひと押し
織田信長も悪者にさせすぎず、明智の苦しさも伝える。なんて素晴らしい脚本なんだ…。(何様)
難しい大河だったと思います。何せ光秀ですから。でもハセヒロさんの凛とした美しさと、染谷さんの人間味のある、そしてどこか深く切ない信長がとても心に残りました。
家康をもてなす宴での一件が、信長の「気にするな」のひと言で片付いてしまったのには驚きました。
おそらく事前の相談などはなかったなかったでしょうに、信長としては光秀が「家康を威圧する茶番」という説明で許してくれると思うくらい、甘えがあったのですね。
でも、人の話を聞かないで自分の要求しかしない信長の物言いに、衝撃を隠せない光秀が痛々しかったです。
その後の一押し「義昭暗殺」を断った光秀に信長がかけた言葉は、まさに光秀の心を決定させてしまいます。
「帝さえもひれ伏すバンジョウの主となる!」というセリフは、おそらく『万丈』あるいは『万乗』だと思うのですが、どちらも高みすぎる意味で、常軌を逸している発言でした。
信長は「大きな平らかな世」と口にはしていますが、平和がくるまでの征服の戦は永遠に続くようにしか思えない雰囲気でした。
「この怪物を野放しにしてはいけない」と光秀が感じるのに十分だと感じるシーンでした!
決意した光秀に冷たい周囲
麒麟がくる、良かったなぁ
久々に大河見たけど、光秀に対する見方がガラッと変わった作品だった
家康も藤孝も秀吉も生きることに貪欲で強かなんだけど、その強かさが三者三様な所も凄く好きだったなぁ
麒麟がくる、と言うからには麒麟は間違いなく来るのだけど、世を安寧に導く願いの象徴を麒麟とするなら、喚んだのは十兵衛、それを最終的に託したのは家康ということになり、それは遠くない未来に成就された…美しい流れだな…
家康に後を託して信長を倒した後、幕末期に転生して(最強の妻と一緒に)その幕府側として戦うのか…
そしてインスタントラーメンを発明すると。
重臣に「我が敵は本能寺にある、その名は織田信長と申す」と光秀が口にした時の表情は、心を決めた人特有の穏やかさで、むしろ笑みを浮かべているように見えました。
明智左馬助(間宮祥太朗)・藤田伝吾(徳重聡)・斎藤利三(須賀貴匡)が嬉々として従ったのは、光秀の日ごろの人徳からだろうと思わせる場面でした。
しかし周辺は冷たく、細川藤孝(眞島秀和)は急ぎ秀吉に文を送りますし、正親町天皇(坂東玉三郎)は近衛前久(本郷奏多)へ「見守るだけぞ」と念入りに言葉をかけます。
伊呂波太夫(尾野真千子)だけは高揚しているようでしたが、みんなシビアでしたね。
しかし菊丸(岡村隆史)に会った光秀は「しょせん、己1人の戦と思うておる」と穏やかで、「負けた時」のことも考えて家康への密書を託していました。
援軍をあてにせず、自分の信念を貫く、あるいは怪物になってしまった責任を取ることだけに対峙している光秀に、爽やかさと危うさを同時に感じました。
本能寺の変!
最初染谷くんの信長役は楽しみだけど随分若いなと思ったの。でもやっぱりさすが染谷!!期待以上のスバラシキ信長でした。怪優だね👏👏🙌🙌🙌
本当染谷信長は狂気が滲み出て良かった
久々に見応えのある大河でした。時代考証の先生もおっしゃってましたが、明智光秀のイメージが変わりました。光秀を想う、信長の片想いの恋愛ドラマを観ているようでもありました。本当にありがとうございました!
やっぱ最期まで光秀Loveなノッブ❤
本能寺での信長の鬼神のような戦いぶりは見ごたえがありました!
(コロナ禍の影響もあってか)染谷将太演じる信長の殺陣シーンは今まで多くなかったのですが、最後に歴代の信長俳優たちに負けない奮闘ぶりを見せてくれました。
「十兵衛謀反」と聞き一度は泣き笑いになったものの、嬉々として矢を討ち、槍をふるう様子には、晴れ晴れとした気持ちが感じられ、まるでストレスから解放されたようでした。
信長の自決のシーンが場面展開だけだったのは、勇猛な応戦のシーンが長かったのに比べて拍子抜けでした。
『人生五十年…』と敦盛を舞ってほしかったのですが、残念です。
拍子抜けといえば、光秀自身が本能寺に攻め込むこともなかったんですよね。
本能寺が焼け落ちるまで、ひたすら信長との思い出を飲み込んで耐えているような感じでした。
不思議なエンディング
これぞ大河ドラマ!!中断もありながらも走りきってくれて感謝。一年間とても楽しかった!!
麒麟がくるよかったな〜。光秀の生死は諸説ありだから、あの終わり方はよかったと思う。コロナでどうなるか心配だったけど最後まで見られてよかった。いい作品だわ…。
麒麟の存在を知るきっかけを作ったのが
駒だった
最後、麒麟がくる世を描き続けた十兵衛の背中を追いかけるのは
どこか寂しい
え待って麒麟がくる、そんな終わり方?
せめて顔は見せんで欲しかった。
去年の6月旅立つ光秀の姿とラストのシーンが同じ角度でしたね😊
世の中が大変な中、途中の中断を挟んで最後まで撮り続けてくれた麒麟がくる関係者の皆様、本当にありがとうございました✨
素晴らしい大河でした😊
麒麟がくる、本能寺の変。
光秀と秀吉の山崎の戦いや、落ち武者だか百姓に討たれる最期もなかったけど、終わり方としてはよかったな。
光秀は萌え落ちた本能寺をあとに、伊呂波太夫と朗らかに言葉を交わして、安土城に向かって京を去って行きます。
そうなるかな…と予想はしていたのですが、やはり光秀は『光秀は破れた…世の動きは一気に早まった』とのナレ死とも言いにくい消え方でしたね。
騎馬の光秀の朗らかな印象のまま、3年後に駒が見た幻ともつかない姿と共にドラマはエンディングを迎えました。
駒(門脇麦)と義昭(滝藤賢一)が光秀の生き延びたというウワサに触れつつも、処刑も伝説も深追いしない終わり方は若干消化不良で、不思議ではありましたが、腑に落ちる感じもしました。
次回作の大河ドラマ「青天を衝け」の見どころ
2月14日からの次回大河ドラマは「青天を衝け」、吉沢亮主演で幕末から昭和を駆け抜けた渋沢栄一の生涯が描かれます。
渋沢栄一と言えば「次の“お札”になる人」というくらいしか意識していなかったのですが、農民から仕官して将来的には正二位の子爵となり日本の「資本主義の父」となる大人物。
戦国時代の秀吉に匹敵するほどの大出世人とも言えます。
脚本は朝ドラ「あさが来た」や映画「宇宙兄弟」の大森美香のオリジナルとのこと、大河ドラマに新風を吹き込む作品となりそうです。
また、「帰蝶目線での麒麟がくる」というコンセプトでの『麒麟がくる・総集編』が、2月23日に放送されることが発表されています。
NHK総合で午後1時5分より堂々4章で4時間ほどの番組で、語りを川口春奈が担当するとのこと、コチラもお見逃しなく!
これまでの視聴者の感想
当サイト読者の方から寄せられた「麒麟がくる」放送後の感想をこちらの記事で紹介しています。
- 「麒麟がくる」第1話の感想「光秀、西へ」
- 「麒麟がくる」第2話の感想「道三の罠」
- 「麒麟がくる」第3話の感想「美濃の国」
- 「麒麟がくる」第4話の感想「尾張潜入指令」
- 「麒麟がくる」第5話の感想「伊平次を探せ」
- 「麒麟がくる」第6話の感想「三好長慶襲撃計画」
- 「麒麟がくる」第7話の感想「帰蝶の願い」
- 「麒麟がくる」第8話の感想「同盟のゆくえ」
- 「麒麟がくる」第9話の感想「信長の失敗」
- 「麒麟がくる」第10話の感想「ひとりぼっちの若君」
- 「麒麟がくる」第11話の感想「将軍の涙」
- 「麒麟がくる」第12話の感想「十兵衛の嫁」
- 「麒麟がくる」第13話の感想「帰蝶のはかりごと」
- 「麒麟がくる」第14話の感想「聖徳寺の会見」
- 「麒麟がくる」第15話の感想「道三、わが父に非ず」
- 「麒麟がくる」第16話の感想「大きな国」
- 「麒麟がくる」第17話の感想「長良川の対決」
- 「麒麟がくる」第18話の感想「越前へ」
- 「麒麟がくる」第19話の感想「信長を暗殺せよ」
- 「麒麟がくる」第20話の感想「家康への文」
- 「麒麟がくる」第21話の感想「決戦!桶狭間」
- 【名場面スペシャル】「独眼竜政宗」の感想
- 【名場面スペシャル】「国盗り物語」の感想
- 【名場面スペシャル】「利家とまつ」の感想
- 【名場面スペシャル】「秀吉」の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第1回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第2回の感想
- 「麒麟がくる」【総集編】第3回の感想
- 「麒麟がくる」第22話の感想「京よりの使者」
- 「麒麟がくる」第23話の感想「義輝、夏の終わりに」
- 「麒麟がくる」第24話の感想「将軍の器」
- 「麒麟がくる」第25話の感想「羽運ぶ蟻」
- 「麒麟がくる」第26話の感想「三淵の奸計」
- 「麒麟がくる」第27話の感想「宗久の約束」
- 「麒麟がくる」第28話の感想「新しき幕府」
- 「麒麟がくる」第29話の感想「摂津晴門の計略」
- 「麒麟がくる」第30話の感想「朝倉義景を討て」
- 「麒麟がくる」第31話の感想「逃げよ信長」
- 「麒麟がくる」第32話の感想「反撃の二百挺」
- 「麒麟がくる」第33話の感想「比叡山に棲む魔物」
- 「麒麟がくる」第34話の感想「焼討ちの代償」
- 「麒麟がくる」第35話の感想「義昭、まよいの中で」
- 「麒麟がくる」第36話の感想「訣別」
- 「麒麟がくる」第37話の感想「信長公と蘭奢待」
- 「麒麟がくる」第38話の感想「丹波攻略命令」
- 「麒麟がくる」第39話の感想「本願寺を叩け」
- 「麒麟がくる」第40話の感想「松永久秀の平蜘蛛」
- 「麒麟がくる」第41話の感想「月にのぼる者」
- 「麒麟がくる」第42話の感想「離れゆく心」
- 「麒麟がくる」第43話の感想「闇に光る樹」
- 「麒麟がくる」最終回の感想「本能寺の変」
オンエアを見逃しても視聴する方法
日曜の本放送を見逃しても大丈夫!
オンエア済みの放送回を見る方法があるので、ここからご紹介していきます。
再放送
「麒麟がくる」のオンエア後、次の週末に再放送されています。
- 土曜 13:05~[NHK総合]
- 翌週日曜 8:00~[BS4K]
本編を見逃してしまったら、次の土日の再放送の録画予約を必ずチェックしましょう!
再放送も見逃したらネット配信
ネットの動画配信サービスを利用すれば、「麒麟がくる」を視聴することができます。
「麒麟がくる」のフル動画は「Amazonプライム・ビデオ」で視聴できます。
すぐに動画を見るならこちら。
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Amazonプライム・ビデオ
とは、通販大手のAmazonが提供している動画配信サービス。
テレビドラマやアニメ、映画などの作品を視聴することができます。
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そんなAmazonプライム・ビデオのメリット/デメリットをまとめてみました。
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「麒麟がくる」キャストの出演作品
Amazonプライム・ビデオで配信している作品を調べてみました。
下記はほんの一部ですので、まだまだ作品はありますよ。
長谷川博己 出演作品
- シン・ゴジラ
- 鈴木先生
間宮祥太朗 出演作品
- 半分、青い。
- べしゃり暮らし
木村文乃 出演作品
- 羊の木
- ピース オブ ケイク
堺正章 出演作品
- 無理な恋愛
門脇麦 出演作品
- 二重生活
- 世界は今日から君のもの
尾野真千子 出演作品
- そして父になる
- 後妻業の女
染谷将太 出演作品
- 寄生獣
- ぶどうのなみだ
吉田鋼太郎 出演作品
- おっさんずラブ
- 死命 ~刑事のタイムリミット~
ユースケ・サンタマリア 出演作品
- なぎスケ!
- 踊る大捜査線 THE MOVIE
向井理 出演作品
- アキラとあきら
- 永遠の0
谷原章介 出演作品
- 血の轍
- マグマ
眞島秀和 出演作品
- CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
- アンフェア
佐々木蔵之介 出演作品
- 清須会議
- 超高速!参勤交代
安藤政信 出演作品
- デイアンドナイト
- さくらん
金子ノブアキ 出演作品
- モテキ
- 新宿スワンⅡ
陣内孝則 出演作品
- 超高速!参勤交代
- なくもんか
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まとめ
見ごたえのある『本能寺の変』…明智光秀が単なる野望の人でも裏切り者でもなく、信念の人であったイメージが強く打ち出されている最終回でした。
そしてエンディング、賛否両論はあると思いますが、主人公はあくまで光秀なのですから、爽やかに幻を残して消えていく感じは悪くなかったと思います。
嬉々として最後まで戦う信長、悪そうな策略家の秀吉、神秘の高みにおられる帝、そして何といっても誠実な光秀。
長谷川博己をはじめとする演技派の俳優さん達に拍手です!